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犬の爪切りのやり方や必要な道具、止血方法、注意点まとめ

犬の爪切りの基本とコツを学ぼう!まとめ

愛犬を抱っこした時、足の爪が伸びていて痛い思いをしたことはありませんか?

本来、犬の爪は散歩の時に自然と地面で研がれていくものですが、生活環境の変化により、特に小型犬は室内で飼われることが増え、爪を切ってあげないと、伸びすぎて不自然に折れたり、巻き爪になって皮膚に食い込んでしまったりしてしまいます。

ドックサロンで爪を切ってもらっている犬も多いと思いますが、自宅で爪を切ってあげたいと思っている飼い主も多いはず。

ここでは犬の爪切りのやり方や爪切りに必要な道具、出血してしまった時の止血方法などについてご説明します。

犬の爪が長いと何が危険?

ツメが長いと言われるのは、足を着いたとき、本当は爪は地面につかず、肉球で体を支えるもので、地面についてしまっている状態は爪が長いと表現されます。

爪が長いと散歩の途中、地面に爪がこすれて走った際に折れてしまったり、石や電柱などに誤ってぶつかり爪が抜けてしまったり、爪が剥けることがあります。

爪が折れた場合は血が出たり、爪が抜けてしまった場合は、爪があった部分が空洞になってしまい、最悪、出血が止まらないこともあります。

私たち人間が誤って爪を折ったり、抜けてしまった場合とまったく同じ症状が犬にもおきます。

また、長い爪が地面にこすれることで、過度な力が爪の付け根の皮膚におき、炎症し、ささくれもできます。人間と同じメカニズムが、犬の爪にもおきているんです。

犬の爪を切る際に用意したい道具

まず犬の爪切りをする際に必要な道具を用意します。

・爪切りや爪やすり
・止血剤
・台や椅子

爪切り

爪切りには、ギロチン・グルーマ剪定ばさみ・小さいハサミ型爪切りの3つの種類があります。

ギロチン

一般的に使われているのが、このギロチンと呼ばれている爪切りです。

ギロチンは、下の刃で爪を固定し、ギロチンの柄の部分を握ることで、上の刃が下りてきて爪が切れる仕組みになっています。

グルーマ剪定ばさみ

爪を左右から出てくる刃で爪を切りますが、爪を固定しにくく、力加減によって深爪しやすいので扱いが難しいはさみです。

小さいハサミ型爪切り

爪を丸く囲むような形状の刃になっているので、グルーマ剪定ばさみと同じように爪を固定しにくく、深爪しやすいので、慣れない方にはおすすめできない爪切りです。

止血剤

この止血剤は、爪を誤って短く切りすぎ、血管や神経を切ってしまったときに出る血を押さえる凝固剤です。

形状は、出血している爪先につけやすいようパウダー状になっています。

台や椅子

道具の準備ができたら次に忘れてはいけないのは、犬を乗せる台や椅子を用意することです。

この時、動きが制御されるような背もたれのあるものではなく、例えばピアノ用の椅子のように背もたれがないものをお勧めします。

椅子やテーブルの上など高さがある台、人間が立ったとき犬が胸の位置にくる高さ、もしくは人間が座ったときの目線の高さに犬を持ってきます。

高さがある事で、犬の動きを制御することもできます。

犬の爪切りの流れ

爪を切る順番ですが、後ろ左足、後ろ右足、前左足、前右足の順に切っていきましょう。

まずは、後ろの左足ですが、犬の顔を左にした状態で、犬の左側側面に立ちます。足の関節を持って足の裏を上にします。

人で例えると、ヒールを履いている女性が、ヒールのかかとをあげるといった動作です。毛をかき分けて爪を出し、足を裏返した状態で爪を切ります。その要領で残りの足の爪を切っていきます。

切る前にチェックしたい血管の位置

切る前にチェックしたい血管の位置

白い爪の犬の場合、人間と同じように白い爪から血管が見えます。血管は、爪をよく見ると、ピンク色の部分と白い部分があります。そのピンク色の部分です

黒い爪の犬の場合は、爪の色素が強いため、ピンク色の部分が全く見えず、爪全体が黒いため黙視することはできません。

犬の爪の切り方

人間の爪は平らですが、犬の爪は筒状です。

最初から大きく切るのではなく、角を少しずつ切りそろえていくように切っていきます。いきなり大きく爪切りを入れ過ぎると、血管や神経を切ってしまい、出血、内出血を起こしてしまう場合があります。

爪切りは慣れれば一度に長く大きく切っていいということはありません。切る時によって爪の長さが異なりますし、これくらいでといった感覚で切っていいものでもありません。

少しずつ切りそろえていく事をお勧めします。爪切りをする頻度は一か月に1回が適正と言われています。

どこまで切ればいい?

とはいえ、少しずつどれくらい切っていいものかよくわかりませんよね。

少しずつ爪を切りそろえていくと、白い爪とは異なる白い断面、黒い爪の中に白い断面ができます。

そこが血管の近くにある皮膚組織で、目印になりますので、その白い断面が見えたら爪を切るのをやめて、角を丸くするために爪やすりをかけます。

白い爪の犬は、ピンク色付近まで切ることがわかりやすい目安になりますが、黒い爪の犬は、その断面が目安ですので慎重に切りそろえていく必要があります。

犬の爪切りの切り方や注意したいポイントまとめ

もし切りすぎて血が出てきた場合

誤ってその断面以上に切ってしまうと血が出てきます。その時は慌てず、血の処理、止血剤をつけましょう。

もし、止血剤のパウダーを塗っても血が止まらない場合は、病院での治療をお勧めします。

血管を深く切ってしまったり、神経を切ると出血が止まらなくなり、適切な処置をしないとその部分が化膿してしまう場合があります。

もし、爪をどこまで切っていいかわからない、爪を切るのが怖いと思われた場合は、爪の角を少し切って揃えるだけでも爪切りの効果はありますので、お試しください。

犬の爪を切る時の注意点&コツ

ドックサロンで切ってもらうことが簡単で楽ですが、手間も時間も費用もかかります。もし、おうちで愛犬の爪が切れたらどんなに楽かと思うでしょう。

でも、犬の爪切りは、正直大変です。切らせてくれなかったり、嫌がったり、暴れたりするのはどの犬にもよくあることです。

犬にとっても飼い主にとっても根気が必要な作業なので、注意点やコツをつかんでスムーズに爪切りを終わらせられるようにしましょう。

真っ直ぐに切るのはNG

真っ直ぐに切るのはNG

私たち人間が爪を切る時は、ピンク色の部分に合わせて微調整していますよね。犬も同じ原理です。

血管や神経の長さが爪の長さに比例して、中央部分のほうが左右に比べて長いんです。

なので、爪をギロチンに挟んで皮膚に対して平行、ストレートに切るのは絶対にやめましょう。角を少しずつ切っていくようにすると、血管前の白い断面が少しずつ見えてくるので、血管や神経を傷めずに済み、爪を適切な長さに切ることができます。

角を切るのはやすりをする時間短縮にも

角に少しずつ爪切りを入れるメリットは、やすりをかける時間を短縮でき、犬への負担も軽減できるからです。

爪をまっすぐ切ると角が尖っていますよね。爪の角が尖ったままだと、飼い主が抱っこした時、飼い主がけがをしたり、犬自身が自分の体を掻いたとき皮膚を傷めてしまったり、他の犬とのじゃれあいの中で相手にけがをさせてしまったりします。

角が尖ったまま丸くしようとやすりをかけると、思いのほか時間も手間もかかります。何より、足の裏をひっくり返させられたまま、ガリガリやすりをかけ続けられる犬への負担はかなりなものです。

ですので、角をギロチンで丸くしやすく少しずつ切っておくことがおすすめです。

ろうそうも忘れずに切りましょう

そして忘れてはならないのは、ろうそうと呼ばれる爪も切ることです。

この爪、ろうそうは人間でいう手首やかかとの所にある爪で、爪本来の役割は果たしていませんが、定期的に切らないと巻き爪をおこい、皮膚に突き刺さって内出血を起こしたり、屋外では電柱や柵、室内ではタンスや椅子などにぶつかり折れたり、抜けたりすることがあります。

毛に紛れて見つけにくい場所にありますが、出血を伴うことが多いので、ろうそうも爪切りすることを忘れないようにしましょう。

慣れるまではちょっとずつ切る

始めから暴れることなく爪を切らせてくれる犬は少ないでしょう。

なぜなら、爪を切るためには、犬にとっては不自然な恰好、慣れない姿勢を取る必要があるからです。

その上、爪を切るパチパチという音、ガリガリという爪とぎの音、爪やすりで爪の角を取るために、自分の意思とは違う左右の動きを余儀なくされる行為など、慣れない音や行為を嫌がる犬も多く、爪を切らせてくれない場合が多くあります。

始めから4本の足のすべての爪を切ろうとはせず、1本切ったら少し休ませる、また1本切ったら休ませるといった爪切りに慣れさせることから始めてみましょう。

最後に

コツをつかむまでは飼い主にとって爪切りは、怪我をさせてしまうかもしれない、出血させてしまうかもしれないと不安でドキドキだと思いますが、犬の爪の人間の爪も原理は同じです。

自分の爪を切る時、深爪しないように切っていきますよね。

まだ少し長いかな、もう少しくらい切れるかなというほんの少しの爪切りから始めてみませんか?

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この記事を書いた人

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