愛犬の強い味方、鑑札札ってどうやって作るの？

inujin編集部

犬についての知識

投稿日：2019.06.20

更新日：2019.06.11

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鑑札札って何かな？

鑑札は、犬の戸籍です。証明書です。
犬は、いつも首に鑑札札と注射済票を首につけていなければなりません。

厚生労働省の定める『狂犬病予防法』に基づき、犬を飼った時に生後91日以上ならば、まず市町村に登録しなければなりません。そうすると、厚生労働大臣が定める鑑札の交付を受けます。これは、一生に1度です。(引っ越したり、飼い主が変わったりすると、新しい住所。飼い主で、登録しなおします。)
鑑札には、登録番号と都道府県名または都道府県名を特定できるものが書かれています。

鑑札と一緒につけなければならない注射済票

注射済票とは、年に1度の狂犬病の予防接種を受けたときにもらえます。
狂犬病は、日本では絶滅していますが、海外では、まだ、多いです。
いつ、又ウイルスが入って来るかわかりません。狂犬病は、発症してしまうと治療することができません。
しかしながら、狂犬病は予防注射することで感染は防げなくても発症を予防することができます。このことから、飼い犬はしっかりと予防注射を受けさせることが義務づけられています。色は、年によって違い、黄、　赤、　青、３色の繰り返しです。

鑑札札はなぜ必要

鑑札札は　飼い犬であることを証明するための標識ですから、いつも、犬に着けておかなければなりません。鑑札には登録番号が記載されています。個々の稲によって違います。もしも、犬が迷子になったり、震災などで飼い主さんとはぐれてしまったりする時に、着けている鑑札から確実に飼い主の元に戻ってきます。
「注射済票」は飼い主が不明の時に保健所で一時預かる時に必要です。狂犬病予防注射を適切に受けていないとあずかってもらえません。

鑑札札をつけにくい場合

以前、鑑札札は、全国統一でした。重い、じゃまになる、かわいくないなどの理由で、着けていない犬が多くありました。
でも、平成19年から「装着したくなるデザイン」で少しでも飼い主の義務を守ることに繋がる目的で、厚生労働省が指定した要件内で、各市区町村で自由なデザインを採用することが可能になりました。
また小型犬が増え、従来の鑑札や注射済票では大き過ぎて、着けられないとの意見を取り入れて、小型犬用の鑑札や注射済票も作られました。
今は、犬の足跡・犬の形・骨・ハート・リボンなど様々なかわいい形の札があります。
また、プレートに刻まれているのは文字だけではなく、犬やご当地キャラクターが描かれているカラフルなデザインの市区町村もあります。
別の市の人と出会った時に、比べてみるのも楽しいです。

鑑札を、着けるためのグッズ

出かける時だけ鑑札をつけようとすると、犬は嫌がるかもしれません。日ごろから、鑑札をつける訓練をしておいた方が良いでしょう。つけるためのいろいろなグッズが販売されています。
何でも噛んじゃう犬は、鑑札も噛んじゃうかもしれません。その場合は鑑札札用の小さなケースがありますので、そのケースの中に入れて着けて上げましょう。
小犬用の柔らかい首輪もあります。リードにつけておけるグッズもあります。
室内犬だからと言っても、人が来たすきに外に飛び出してしまう場合や、窓から出てしまう場合もあるかもしれません。そして、迷子になってしまうかもしれません。
必ず鑑札をつけておいてあげましょう。首輪がどうしても嫌な犬には、手作りで、ケースを作ってあげましょう。

鑑札を紛失や、破損で、使えなくなってしまった場合

再交付してもらえます。
持参するのは、飼い主の住所や氏名がわかるものがあれば良いです。
鑑札の再交付手数料は1件につき　1,600円
注射済票再交付手数料は1件につき　340円
です。

鑑札をつけていれば100%安全でしょうか。

鑑札をつけていても、迷子で警察に保護された犬が、首についている鑑札を見せなければ、どこの誰の犬かはわかりません。
咬み癖のある犬で首輪を見ることができずに番号を確認できなかったので、観察がついていたのにも関わらず保健所へ連れて行かれて殺処分されそうになってしまった犬もいます。しつけが行き届いていたならば、首輪を持たれても平気だったかもしれません。
でも、噛み癖が無くても、迷子の犬はパニックに陥りがちです。
普段噛まなくても、知らない人に怯えて噛みついてしまうかもしれません。
鑑札があるから安心していないで、日頃からリードはしっかりつけておきましょう。

登録したら、鑑札と一緒に、「これを玄関等見えるところに貼ってください」と言われて渡されるステッカーがあります。これもまた、市町村でデザインが違います。
いろいろと、比べてみるのも楽しいです。

→　厚生労働省ホームページ