増加中「犬見知り」対策と克服法について

inujin編集部

犬の飼い方・しつけ方

投稿日：2019.05.12

更新日：2019.06.04

増加中？犬見知りのワンちゃん克服法まとめ

犬嫌いな犬っていますよね？お散歩中に他の犬にあったらウ～ワンワン威嚇して吠えて大騒ぎします。犬にだって吠える理由があります。
それを理解して正しく訓練すれば、無駄吠えもなくなります。
犬の散歩中、犬とすれ違う時に、犬がワンワンと吠えてしまうことが悩みですという飼い主さんはたくさんいます。中には犬の散歩が苦痛に感じてしまうくらい深刻に悩んでいる飼い主さんもいるほどです。

なぜ他の犬が来ると吠えるのでしょうか。

その原因は、怯えです。「怖いから近くに来ないで！」と訴えているのです。でも、飼い主さんは「吠えちゃダメ!」と、自分の犬を叱りますが、これは逆効果です。
犬にしてみたら怖いものは怖いのです。若い犬なら訓練するということもできますが、ある程度の年齢になれば怖がらせない工夫をした方がずっと早道です。
叱ることの大きなリスクがあります。
飼い主は吠えたことを叱ったつもりでも、頻繁に叱られてばかりいると犬は「よその犬が来ると叱られる、嫌なことがある」と、違う解釈をしてもっと犬嫌いになってしまいます。

犬が怯える原因は、大きく分けて２つです。

１つ目は　「社会化不足」です。

生後2～3か月頃までは親犬・兄弟犬との関わりの中で社会化を学び、その後は飼い主さんのもとで家の中での社会化を学ぶのが理想的です。
家の中で「マテ」「オスワリ」「フセ」など飼い主さんの指示で動けるように服従訓練ができたら、初めてお散歩デビューです。家の中で、好き勝手に生活をさせておいて、急に外でなんか言われても、犬は困ってしまいます。

２つ目は人や犬に慣れていないのです。

お散歩ができるようになったら、他の人や犬にたくさん触れさせて慣れるようにしましょう。愛犬に対して過保護すぎるのはよくありません。飼い主さんが行動的になって、他の人や犬と触れ合う場を作ってあげましょう。
「人見知り・犬見知りでもいい」と思う飼い主さんもいるかもしれませんが、お散歩に行く機会が増えたりしてくるとそうとも言っていられません。
そのままにしておくと、誰かに会うことになったとき犬にとってもストレスになるので、克服しておきましょう。
最適なのは、子犬の頃にしっかりと社会化を学ぶことですが、それが不十分だった場合はゆっくりと他の人や犬に慣らしていきましょう。
時間はかかりますが、成犬になってからでも可能です。
克服するために一番やってはいけないことは、無理やり他の人や犬に近づけようとすることです。人見知り・犬見知りをしたからといって、そこで諦めてしまうと増々ひどくなります。
まずは、犬がたくさん来ている公園などの場所に行き、遠くから眺めさせます。遠くに離れている犬のニオイをかがせてみることから始めてみてください。いきなり他の犬に近づけないことですね。まずは臭いを慣れさせてから、徐々に他の犬との距離を詰めていきましょう。無理にリードで引っ張ったら駄目です。犬が自然と他の犬のほうに行くようになってからです。慣れてきたな～と思ったら、一頭ずつ接してみましょう。
初対面の人に慣れさせる場合は、何度か会ったことがある人。例えば、お友達でもいいですし、親戚の人でもいいです。初対面じゃない人に、まずは家に来てもらいましょう。
その人におやつを与えてもらったり、一緒の時間を過ごしてもらったりしましょう。
他の人や犬に慣れるまで続けましょう。

人間に慣れさせようとして、知らない人に撫でてくださいといった行動をすると
犬のほうが怖がってしまうので、犬が自然と近寄るような状況を作ってあげてください。

愛犬を吠えなくする工夫もしましょう。

散歩でほかの犬とすれ違う時は大きく弧を描くようにゆっくりと歩き、そのまま何事もなかったかのように速度を変えずにすれ違い、その場を立ち去りましょう。
真正面から近づくのは、犬にとっては対戦を意味します。
でも側面から近づくのは「あなたに敵意はありませんよ」ということを意味します。
一番良くないのは「あ、前から犬が来た!また吠えたらどうしよう」と、犬より先に飼い主さんがドキドキしてしまうことです。
飼い主さんの動揺は犬に伝わります。「何が来たって平気よ」という感じで通り過ぎれば、愛犬にとっては単なる景色の一つに過ぎません。

なるべく犬にストレスを感じないで生活できる環境を一緒に暮らしてあげてほしいと思ってしまいます。もしかすると大人になり、少しずつ他の犬にも興味を持つようになるかもしれません。
実は少し怖がっているだけで、あとは訓練する期間の問題だと思います。ある程度の期間を設けてそれまでに進展が無い場合は諦めてあげるようにすれば良いと思います。
訓練中は、飼い主さんが家などでも一杯遊んであげて、ストレス解消させてあげることも重要だと思います。