「愛犬の鼻筋にかけて残るのは涙の跡？」「目元の茶色い変色は治らないの？」と、愛犬の目もとの変色をなんだか残念に感じることはありませんか？

ここでは愛犬の“涙やけ”が起こる仕組みとその改善策について説明させていただきます。

愛犬の涙やけの正しいケア方法を身に付け、少しでも気になる症状を軽減できるよう予防策を講じてあげましょう。

涙やけってなに？

愛犬の目元から鼻筋にかけて被毛が湿り、変色をする症状を涙やけといいます。涙に含まれる不要物が被毛に付着することで、次第に被毛が変色し涙やけになります。

この涙やけは慢性化しやすく、一旦変色してしまった被毛の色をもとに戻すことはできません。愛犬の為に出来ることは、涙から排泄される不要物の分量を減らしてあげることと、その不要物で被毛が着色をしてしまう前に拭き取ってあげることです。

涙やけが起こる原因

涙やけが起こる原因は、

などです。遺伝的に涙管の細い犬種は主に小型犬に多く、親犬にも同じ症状が見られがちです。

後天的な要因である食生活や眼球への刺激は日ごろの生活環境をもう一度見直してあげることで涙やけの症状の軽減につなげることも出来ます。

涙やけ以外にも食生活の乱れで起こる症状

涙やけ以外にも、毎日の食事や生活習慣が原因で起こるトラブルがあります。

症状の一例は、

などです。これらの症状を発症すると、被毛に保護されていない薄い皮膚の部分がべた付き、ゴミがたまり、悪臭を放ちます。

その結果、かゆみや湿疹、ひび割れを起こし、不快に感じた犬が患部を舐めたり、噛んだりするのでさらに悪化します。

食事を改善して涙やけ解消！

愛犬が食事にこだわりが強い、好き嫌いがあると食事に悩むとつい缶詰や嗜好性の高いドッグフードを与えがちです。

このような愛犬が好むドッグフードには動物の油脂や皮膚、脂肪分で人工的に添加されています。その為、犬は本来必要とするべき何倍もの脂肪分を知らぬ間に摂取し続け、その結果体内で消化吸収しきれなかった成分を体外へ排出しようとします。

この時排泄される不要物は、皮膚の薄い部分つまりは涙腺からも排出され、その成分が被毛に付着することで涙やけが起こります。

このような仕組みで起きている涙やけはドッグフードや日々の食生活を改善することで大幅に改善できることがあります。

まずは愛犬が毎日食べているドッグフードのパッケージを確認し、含有脂肪分の比率を確認しましょう。

新しく切り替えるドッグフードは今食べているドッグフードより含有脂肪分の少ない製品を選び摂取する脂肪分の量を減少させる事から始めてあげましょう。

目元のふき取りケア方法

涙やけの症状が気にある犬は気がつくと目頭に目ヤニが付着しています。この目ヤニは湿り気がありべたべたしたタイプと硬く凝固してしまっているタイプがあり、愛犬の体質や症状によって異なります。

ただいずれの目ヤニも後から分泌される涙に流され、被毛を変色させる原因になるので、こまめなふき取りが必要です。

涙でふやけた目もとの皮膚はとてもデリケートで柔らかくなっています。ふき取る時は、軽く湿らせたコットンなどで優しくふき取ってあげましょう。

硬く凝固している場合は、爪などで無理にはがさずにコットンを軽く押し当て、ふやかしてから拭き取るとスムーズです。

目はとてもデリケートな部分です。日ごろのお手入れは丁寧に、優しくと心掛け、愛犬の気分がお手入れに向かない時は別のタイミングに改めてと取り組むとスムーズにケアが出来ます。

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