ヨークシャーテリアの性格と特徴を理解しよう

「動く宝石」とも言われるほどに美しい犬と言えばヨークシャーテリアです。絹のような被毛を床に着くまで長く伸ばし、赤いリボンを頭のてっぺんに結ぶ姿が印象的でしょう。でも実はヨークシャーテリアは元来、納屋でネズミを退治する仕事を担っていた歴史があります。当時から外見に大きな変化はなく、小柄で活発な性格から狭い隙間にも入り込め、諦めずにネズミを追いかける姿はなんだか意外にも思えるでしょう。ただヨークシャーテリアには今もなおこの気質が残っているので、犬種の個性と理解し、しつけたお手入れに向き合ってゆきましょう。

実はやんちゃで勇敢、負けず嫌いな性格

ヨークシャーテリアの性格やテリアキャラクターとも言われる特徴的なものです。テリアキャラクターとは狩猟での活躍を期待され、生まれた性格で

などが特徴です。この性格は知能の高さからくるもので、日々の生活ではしつけの覚えが早いと感じることがある反面、時には頑固さを感じることもあるでしょう。
小さな体で美しい外見をもっているにも関わらず、自分の数倍も大きな体格の相手に挑んだり、吠え付いたりするのもこの性格からくるものです。

小柄さゆえに自衛本能が強い面も

ヨークシャーテリアは元来の気質とその体の小ささが関係し、他のテリア種に比べ自衛本能が強く働きがちです。爪切りやブラッシング、中には洋服の着脱さえも過度に嫌がる場合があります。これは単に反抗的なわけではなく、本能からくる行動なので、無暗に叱ってはいけません。
家族が厳しく叱ることで、かえって自衛本能が強く働き、お互いの関係性が悪化することがあるからです。
もし愛犬が特定の習慣を嫌がる場合は、叱るよりも代替案を考えてあげる事をお勧めします。
オヤツで気をそらす、トリマーさんにお願いをするなど別の方法を考えることで、お互いに折り合いを付けてゆきましょう。

お手入れやしつけは「楽しく」を基本に

ヨークシャーテリアは同サイズの小型犬と違い、単なる愛玩犬ではありません。
小柄ながらも活発で運動をすること、外出をすることも大好きです。
そのため毎日長時間の留守番や運動不足はストレスの原因になります。ストレスがたまると無駄吠え、噛みつき、神経質な態度などにつながることがあります。
週末や休日など積極的に時間をつくり、愛犬を外へ連れ出してあげましょう。
意外にもドッグランなど思い切り走りまわることが出来る場所がお気に入りになるものです。
ただ観光地など人手の多い場所では、小さなヨークシャーテリアの存在は周囲から見落とされてしまうこともあり、踏まれたり、蹴られてしまったりという事故も少なくありません。場合によってはキャリーバックやカートも活用し、レジャーを楽しませてあげましょう。
ヨークシャーテリアはとても知能が高く、人間の5歳児とも7歳児とも言われています。
しつけた日々のお手入れは無理強いをするのではなく、まずは安全であること、快適であることを理解させ、受け入れるように促してあげましょう。
お手入れの都度、ご褒美に少量のオヤツを与えると、愛犬もスムーズに状況が理解できます。
一旦苦手意識をもってしまうと、なかなか完全にリセットするには時間がかかります。しかし爪切りやブラッシングはこまめに必要になるお手入れですから、先送りにするわけにもいきません。愛犬の得て、不得手を理解し、どこまでを家族で請け負うのか、どこからをプロに任せるのかを考えてあげると、お互いがストレスなく過ごすことが出来おすすめです。

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