散歩の時など、犬がはぁはぁと落ち着きがないのはなぜか?
□愛犬がハァハァと落ち着きが無い理由とは
犬を飼っている人も、そうでない人も、犬が舌を出してハァハァすることをご存じだと思います。
これには理由がありまして、単に疲れている、暑いだけではなく、体温調整の役割もこなしているのです。
人間と違って汗をかくことが出来ない犬は、代わりに大きく口を開け、よだれと舌を出してハァハァして、身体の熱を下げています。
この速い息づかいはパンティングというもので、犬の生命維持には必要不可欠なものの一つであると言えます。
①なぜ落ち着かなくなるの?正常と異常を知ろう!
単に、ハァハァしているだけで、季節は夏だったり、散歩中で体温が上昇していたり…、といった背景がある場合には、ほとんどの場合心配はいらないかとは思いますが、落ち着きのない場合はどう見たら良いのか、まとめてみましょう。
◯興奮状態にないか、あればその理由は何なのか。
どうしても興奮状態に陥った時は、息が荒くなります。
痛い思いをした、ケンカをした、嬉しすぎた、びっくりした、など、理由は様々です。
反動的にハァハァするものは、はっきりと原因が分かりますからおさまれば何も問題ありません。
ですが、注意する点として、あまりに興奮し、目が血走っているような時はすぐに手を出さず、様子を見ることも必要です。
興奮のあまり噛みついてしまったりと、事故を未然に防ぐためです。
間違ってしまったとはいえ、噛んでしまうことにより人も傷つきますし、犬自身も大きなショックを受けるでしょう。
◯犬自身が緊張していたり、不安だったりを感じている
私たち人間が、大きな精神的負荷がかかった時に過呼吸を起こすことがたびたび見受けられます。
実は犬も、極度の緊張、不安、恐怖、そういったストレッサーによって、このハァハァとした呼吸が現れることがあります。
病院が苦手な犬、雷が怖い犬、知らないところに急に預けられたりと、犬の不安は私たちの想像以上に大きかったりします。
一番良いのは、そういったストレスの原因の除くことかとは思いますが、どうしても無理な場合は、声掛けをする、そばにいてあげるなど、犬が少しでも安心できる心がけをしましょう。
上の2つの共通点は、その時だけの出来事で頻繁ではなくおさまるもの、そして理由が明確であるもの、繰り返すことのないもの、という3点が分かります。
ですが、
「なぜこんなにもハァハァが止まらないのだろう」
「気付けばハァハァしている」
など、正常ではない、異変を感じる際には要注意です。
②ハァハァすることに潜む病気の可能性
これまでは、特に問題がないであろうハァハァする理由を考えてきました。
では、どんな病気が原因で犬はハァハァするのか、まとめてみます。
◯呼吸が荒くなる症状が現れる病気に注意しよう
一般的に、心臓の病気や感染症、熱中症、腹膜炎などがあげられます。
呼吸に関しての症状は多岐に渡るため、ここでは呼吸のハァハァする症状の代表的な病気のみまとめます。
◯心臓の病気からくる症状
先天性のものから心筋症、弁の閉鎖不全、欠損症、狭窄症など、心臓の病気は大変多いです。
心臓系の病気は、ハァハァすると共に咳が見られることが多く、疲れやすいのも特徴的な症状です。
フィラリアも、心臓や動脈内に寄生しますから、症状としては似ています。
ハァハァする・咳をする・疲れやすい、この3つの症状が現れた時は、受診のタイミングですね。
◯感染症からくる症状
呼吸が荒くなる症状を持つのは、心臓だけではありません。
先に述べたフィラリア症もそうですし、トキソプラズマ症、クリプトコッカス症などもそのような症状が現れます。
フィラリアは、予防薬をきちんと服用しなければ安易に罹りやすい病気です。
ハァハァするだけではなく、腹部の膨満や、寄生部位が心臓であることから、疲れやすく不活発、咳をするなど、心臓特有の症状も呈します
トキソプラズマやクリプトコッカスは、猫の感染症で有名ですが、犬も例外ではありません。
むしろ、人間にも感染する可能性のある人畜共通感染症ですし、注意が必要です。
トキソプラズマはハァハァする他、下痢や発熱の症状があり、クリプトコッカスでは鼻水を垂らしたり、くしゃみをしたり、皮膚にしこりが出来たりします。
どの病気も、早期発見と治療をすることで、重篤化せず命に関わるリスクを減らせますので、小さいことも見逃さずに常日頃からの観察を行って下さい。
◯熱中症からくる症状
夏になり気温が高くなると、犬のハァハァした呼吸は多くなります。
ですが、犬の車内放置、炎天下での散歩などが原因で熱中症を引き起こすことがあります。
もちろん息は荒く、ハァハァしていますし、嘔吐したり、足下が不安定であったりと、症状が出ると一気に進行していきます。
そうなると命に関わりますから、応急処置として身体の熱を下げるために水で冷やしたり、濡れタオルを巻いたりと、とにかくクールダウンすることで最悪の事態を防ぎましょう。
※意識がなくなっていて、焦って氷水にドボン!は、絶対にやめて下さい。
ぐったりしている時は、首を支えることも困難ですので水を飲んでしまうことのないよう配慮して下さい。
熱中症は、飼い主側の対策で防げる場面も多いため、夏に限らず、暑くなってきたら注意したい病気の一つですね。
③ 知識と愛犬の持つ性質をよく理解しよう
ハァハァする理由は、犬ならでは。
ですが、少し踏み込むと、知っているつもりでも、さらにいろいろなことが見えてきます。
異常に気がつくためには、まずは正常をきちんと理解し、常に学んでいきましょう。
努力した分、愛犬が苦しんでいる時に自分の知識が役に立つことでしょう。
心臓の病気は、先天的に罹りやすい犬種も分かってきていますから、今は健康だとしても、定期的に獣医師にチェックしてもらうなど、健康維持のためしっかりメンテナンスすることもおすすめします。
愛犬の行動パターンや苦手なもの、ストレスを感じるものを把握することも大切です。
一緒に暮らしていれば自然と知る機会がありまので、へー、と思って終わりではなく、メモをしておくなど残しておけば、後で役に立つかもしれません。
たった一つの大切な命です、私たち飼い主が責任を持った暮らしが求められますね。

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