犬の抱っこについて正しい認識をおさらいしよう
抱っこが好きなワンちゃん、嫌がるワンちゃん、中には怒るワンちゃん暴れるワンちゃんもいます。
抱っこは飼い主と犬の大切なコミュニケーションのひとつ、今日は抱っこについておさらいしてみましょう。
目次
抱っこが好きな犬の気持ちとは?
抱っこをせがんだりおねだりする犬の心境は「安心したい」という要望が主です。
飼い主さんの匂いや体温を全身で感じることで安心と擁護を得たいと考えます。
来客などで興奮した犬を飼い主が抱っこしたら落ち着く、おとなしくなるのは、自分の縄張りである家の中に家族以外の人が入ることで不安を感じますが、抱っこしてもらうと飼い主の擁護を得られる安心感から興奮や吠えが治まる、という現れです。
性格が臆病な犬は常に飼い主の傍を離れないのも同じ理由です。
これは飼い主のことを自分(犬)を守る立場であるリーダーだと認識している証拠です。
抱っこが嫌いな犬の気持ちとは?
抱っこしようとすると逃げる、唸る、噛み付く犬の心境は飼い主に対して安心と擁護を必要としていない、もしくは飼い主を恐れている場合もあると言えます。
独立心が強く飼い主に依存しない種類の犬によく見られますが、自分(犬)が飼い主を守らなければならないリーダーになってしまっている事も考えられます。
抱っこすると犬の体が緊張で固まるケースでは、体のどこかに痛がる箇所がある場合や、過去に抱っこした時にうっかり落ちてしまい痛い思いをした等のネガティブな記憶のせいで抱っこを嫌がったりします。
抱っこが嫌いな犬はどうすれば良いの?
飼い主がリーダーになって犬に安心と擁護を与える立場になることが一番良いことですが、ついつい犬の言うことを聞いてしまう飼い主さんも多い中で一番の近道は「抱っこすれば良い事(もしくは楽しい事)がある」という刷り込みトレーニングです。
・ソファや座椅子などに座って低い位置で膝に乗せる事から始め、おとなしく膝に乗ったらオヤツを与えるを繰り返します。
10日間くらいかけて始めはほんの数秒からだんだんと時間を延ばしていきましょう。
・膝に乗ることに慣れてきたらそのまま低い位置での抱っこを同じ方法で慣らしていきましょう。
・低い位置での抱っこに慣れてきたら立って抱っこを慣らしていきましょう。
コツとしては飼い主さんが恐れないことです。犬は飼い主の感情を読むのが得意ですから、恐れがあると犬も不安を感じてしまいます。
ご褒美のオヤツはほんの一口の量で与えましょう。
遊び好きの犬にはオヤツではなくお気に入りのおもちゃで遊んであげることをご褒美にしても良いです。
トレーニング中はちゃんとできたら優しく撫でて声をかけながら褒めてあげて下さいね。
大体の犬はこれで抱っこに慣れてくれます。
小型犬の抱っこの仕方
犬の胸からすくうように腕を入れて手のひらでお尻を持つように抱きます。
腕に犬の胸とお腹が密着している状態で犬の頭がひじの内側にくる感じです。
不安を感じているようでしたらもう片方の手で後ろ足を安定させるように補助します。
この抱き方は犬が多少暴れても落ちることがありません。
ミニチュアダックスやコーギーなどの胴長の犬は片方の手で前足を下から抱えてもう片方の手で上から後ろ足を抱えるように抱きます。
犬の側面が飼い主の胸に密着する、いわばギターを弾くようなイメージです。
この抱き方も安定できる抱き方です。
中型犬の抱っこもこのスタイルと同じです。
抱っこは犬を落として怪我をさせないようにしっかりとホールドして下さい。
まとめ
抱っこは飼い主とワンちゃんの愛情確認や安心と擁護の意味を持つ大切なコミュニケーションですが犬によって心境も様々ですね。
犬が老齢になり体の自由がきかなくなってしまったら抱っこしてお散歩することも想定されます。
犬の一生を預かる飼い主が抱っこできないということはゆくゆくは様々な不便が生じてくるかもしれません。
抱っこ嫌いなワンちゃんを抱っこ大好きなワンちゃんに、飼い主さんも一緒に楽しみながらトレーニングしてみてはいかがでしょうか?
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