ヨチヨチとした歩きのダックスに段差や階段は負荷

元気で甘えん坊で時にはいたずらもして・・・・たまに見せる上目遣いについ夢中になってしまうでしょう。ダックスは本当に表情豊かで可愛らしいパートナーです。
ダックスのチャームポイントといえば胴長短足の体形です。子犬の頃のヨチヨチとした歩き方は「かわいすぎる」と誰もが感じるでしょう。
でもダックス達はこの体形だからこそのお悩みも抱えています。日ごろから体形の特徴をしっかりと理解し、健康で安全に暮らせるよう心掛けてあげましょう。

階段はゲートを、歩道橋は迂回を！が原則

ダックスはとにかく元気いっぱい、活発な犬種です。運動能力も高く、自宅の段差や階段もかるがると移動出来るでしょう。家族を追いかけ階段を昇降することも当たり前になっていませんか？
でも実はダックスの胴長短足の体形にとって階段昇降は決して簡単なことではありません。
甘えん坊だからこそ、家族と一緒にいたい、ついていきたいと思ってしまいつい無理をしてしまっているのです。
ダックスが階段を昇降するという事は足腰関節に想像以上に負荷がかかっています。特に階段を下る時にかかる負担は体重の数倍にもなりとても危険です。
ただあまりにも軽々と昇降するので、家族もつい安心してしまうのも無理はありません。
室内に階段がある場合は市販のゲート（柵）を設置し、愛犬自ら昇降することの無いよう対策を講じてあげましょう。
散歩ルートに歩道橋がある場合も同じです。軽々と昇降しているように見えても実は足腰に相当な負担がかかっています。歩道橋は回避して散歩出来るようにルートを見直してあげましょう。

サークル内の連続ジャンプも厳禁

愛犬を留守番させるとき、夜に家族が眠るとき、来客があったとき、家族の食事中、犬との生活でサークルを活用することはとても素晴らしいことです。
しつけのため、お互いの安全のため、災害対策にも効果的です。
でも甘えん坊で遊び好きなダックスにとってサークルは必ずしも快適な場所ではありません。サークルを使うことで、家族と遮断された、行動範囲を制限されたと感じることがあるからです。
この時、少しでも早く出して欲しい、家族にそばにきて欲しい、遊んで欲しいと考えると、愛犬は後ろ足だけで立ち上がり連続で飛び跳ねていませんか？
中には器用に立ち上がり左右に歩いて移動したり、まるで踊っているかのような動きをすることもあるでしょう。
でもこの行動は決してかわいいと見過ごせるものではありません。
ダックスの背骨は体は並行になっていることを想定し出来ています。重量感のある胴体を支えるために四肢は太く短くできています。つまり背骨に垂直方向に負荷がかかること、直立することは想定されていないのです。
その上連続でジャンプをすれば、背骨にかかる負担がいかに大きくなり、危険かを想像できるでしょう。
愛犬がもしこのような習慣をつけてしまっている場合は、サークルの天井を低く設置し、愛犬が立ち上がることが出来ないように物理的な対策を講じておきましょう。

足腰への負担は高齢になってから現れます

ダックスは猟犬である当時の体形、運動能力、気質をそのまま受け継いでいます。若く、健康なうちはそのパワーを持て余すほどに活発です。まるで病気や不調と無縁に生活することが出来るでしょう。でも特徴的な体形はすくなからず足腰、関節に負担がかかっています。加齢とともに腰痛や関節痛に悩まされることも増えてゆきます。若く健康なうちから将来の事を考え、生活における危険、負担を取り除くよう心掛けてあげましょう。

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