犬と飛行機で海外旅行! 乗せられない犬種、料金、注意点など
お盆にお正月、夏休みに冬休み、ちょっと旅行に出かけたい。でもうちには愛犬がいるから泊りがけの旅行はできないと諦めている方も多いはず。
「ペットホテルに預ければいいのはわかっているけれど、やっぱり心配だからできる事なら一緒にいたい。」
「でも国内旅行ならまだしも、海外旅行ならなおのこと無理…」
「飛行機には乗せてくれないだろう」
「一緒に連れていくのは諦めるしかないのかな」
と、悩んでいる方へ、犬を海外旅行へ一緒に連れていこうとしたら、どんなことに注意したらいいかをご説明します。
※記載しているJAL、ANAについては、2018/07/31時点の情報です。
目次
そもそも犬って飛行機に乗せられるの?
航空会社によって乗せられない犬種を指定していますが、基本的には、国際線、国内線とも犬を乗せることは可能です。
ただ、国内線では飛行機機内の客室に犬を持ち込むことはできず、受託手荷物として貨物室に預ける規則になっています。
国際線は、飛行機機内の客室に犬を持ち込むことはできますが、乗せ方はゲージに入れ座席の足元に置くという規定があります。
その際、専用の書類が必要です。動物輸送に関する規定は渡航先の国によって異なりますので、事前に渡航先の条件を調べる必要があります。客室に入れられる犬は小型犬のみです。
一緒に飛行機に乗せられない犬
まずは愛犬の種類、各航空会社の情報をよく確認する必要があります。代表的なJALとANAを例としてみてみましょう。
JAL
国内線
・ブルドック、フレンチ・ブルドック
国際線
・ブルドック、フレンチ・ブルドック
・生後8週未満の犬
・妊娠中の犬
ANA
国内線
「短頭犬種」は5/1~10/31の夏季期間中乗せられないと規定しています。
・ブルドッグ(ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ)、ボクサー、シーズー、テリア(ボストン・テリア、ブル・テリア)、スパニエル(キングチャールズ・スパニエル、チベタン・スパニエル)、ブリュッセル・グリフォン、チャウチャウ、パグ、チン、ペキニーズ
国際線
・国内線と同じ犬種を5/1~10/31の夏季期間中はお預かりを中止しています
犬の飛行機搭乗料金は?
JAL
・国内線 3,000円~6,000円
・国際線 記載なし
ANA
・国内線 6,000円 * 一部路線は4,000円(ケージ付き)
・国際線 25,000円~40,000円(ケージは自身で用意)
海外旅行に必要な犬の書類は?
日本から外国に犬(猫)を連れていく場合は、輸出検疫を受けなければなりません。 ただし、相手国によっては入国の条件として予防注射や投薬などの条件を定めている国がありますので、事前に確認して相手国の条件にあった書類を用意してください。
なお、条件の内容によっては検査場所が限られる又は検査等に長時間(日数)を要することもありますので、輸出予定が決まりましたら早めに輸出検疫を受ける動物検疫所にご連絡いただき、輸出予定の7日前までには輸出検査申請書の提出をお願いします。
引用:動物検疫所
上記のように、かなり事前から準備を始める必要があります。
日本を出る際に必ず輸出検疫を受ける必要がありますので、輸出検査申請書の提出をしましょう。
さらにほとんどの国では、「狂犬病の予防注射」などを行っておくことを決まりとしています。
こちらは渡航先の情報を確認しておきましょう!
愛犬を国外へ連れて行く際は、
①マイクロチップを埋め込み、証明書を発行する
②マイクロチップ装着後の2回以上の狂犬病予防注射証明書
③狂犬病の抗体価検査結果
④犬病の抗体価検査に用いた血液の採血証明書
少なくとも、この4つを用意する必要がありますので、ご注意ください。
貨物室に預けて大丈夫?
犬にとって飛行機での移動がどれだけ緊張することか、それが初めての飛行機だったらどれだけのストレスがかかってしまうのか、飼い主と離れた貨物室で孤独に過ごす時間をどうやって我慢できるのか、考えただけでも心配になりますよね。
各航空会社も、ペットは家族の一員という概念で、温度や空調など環境保全に注意を図っています。
理論上では犬を連れて海外旅行に行っても、飛行機に乗せても、100%の保証はありませんが、安全性が高いとされています。
しかし、気圧の変化や離着陸の騒音は私たち人間でも体調を崩してしまうことがあるくらい辛いものです。
それが貨物室、犬だったらもっと大きな負担になる事を私たちは考慮しなくてはなりません。
飛行機に乗せる前に注意しておきたいこと
以前、離着陸時に調節される空調で寒い状態が続き体調を壊した、貨物室に預けた犬が熱中症で死亡した、というニュースがありました。
普段健康な犬でも、慣れない環境下におかれると対応しきれず、不幸な条件が重なって悲しい結果を招いてしまうこともあります。
大切な命が亡くならないように、飛行機に乗せる前に注意してほしいことをご紹介します。
健康状態をチェックする
飛行機に乗せなくてはならない場合になったときは、事前に獣医に相談することをお勧めします。
事前に健康状態を確認し、時には犬の精神状態や性格から安定剤や睡眠薬を処方される場合もあります。
その時は、飛行機の乗せる前に、数回服用させて状態を確認しておく必要があります。犬によっては、薬が合わない、効かないといった症状がおこりますので、愛犬に対する効き目を確認しておくことが大切です。
また、乗り物酔いをする子もいるので、普段から車に乗せる回数を増やし、乗り物酔いがあるかどうかチェックしておくことも大切です。
車と飛行機では大きな違いがありますが、車という乗り物にさえ乗ることができない子に飛行機は無理です。
また、心臓の検査をしてもらうこともおすすめします。
飛行機の離着陸には心臓に大きな負担がかかります。健康な子でも心臓をはじめとする内臓や耳などの三半規管などに負担がかかるので、事前にできる限りの対策を打つことをお勧めします。
犬を客室に同乗できる場合は鳴き声に注意
飛行機に乗せる前、客室に同乗できる犬の場合は、鳴かないように訓練しておくといいでしょう。
愛犬と同乗できることは嬉しいことですが、飼い主を身近に感じてゲージから出してほしいと犬が鳴く場合があります。いくら鳴いてもゲージから出すことはできません。かわいそうな思いをさせますが規定に従うしかありません。
客室には、他の乗客もいます。他の乗客の迷惑にならないように注意することも必要になってきます。
犬を貨物室に預ける場合は水分補給が大事
貨物室に預ける犬の場合は、預ける前に水やエサを十分に与え、排泄をさせて置くことです。
貨物室に預けた場合は、環境の変化が影響して、ゲージの中に水が飲める状態になっていても、水やえさをまったく受け付けなくなってしまう犬がいます。
脱水症状を避けるためにも、事前の水分補給をさせておくようにしましょう。
犬を飛行機に乗せるのに年齢に規定はある?
愛犬を連れて飛行機に乗る場合、何歳から何歳までの犬なら乗せていいのでしょうか?
基本的に規定はありませんが、飛行機に乗せるためにはワクチン接種、狂犬病予防接種が終わっているという書類を提出する必要がありますので、1歳から、健康的な成犬の9歳ぐらいまでが適正年齢だと思われます。
10歳から12歳老犬の場合は健康状態を見て、13歳以降の老犬は獣医と相談することをお勧めします。
最後に
現地についても愛犬にはすぐ会えません。検疫を済ませてからの再会になります。
無事再会の喜びが味わえるよう、旅先での楽しい思い出がまた一つ増やせるよう、事前の情報収集を徹底して、できる限り万全な対策を整えてあげましょう。
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