犬が鼻血を出した時の原因と対処法を知ろう
私たち人間は病気でなくとも、刺激物を食べすぎたり、興奮状態になったりすると、鼻血が出る事がありますが、犬や猫等の小動物は、そんなに簡単に鼻血を出す事はありません。
でも、体調不良なら話は別です。
犬の鼻血は、思いもしなかった病気の兆候かも知れないので、要注意。今日は、犬の鼻血について説明します。
目次
犬の鼻血の原因(症状別)
犬は体調不良、もしくは何らかの病気を患っている時にのみ、鼻血を出します。なので、犬が鼻血を出した場合は、速やかに獣医に相談する事をおすすめします。
鼻血の症状によって、原因や病気が異なりますので、その例を紹介します。
鼻水やくしゃみを伴う犬の鼻血
鼻血とともに、鼻水やクシャミ・逆クシャミが出る場合や、咳をする場合は、鼻炎や呼吸器系の異常が考えられます。
細菌やウイルス、真菌、カビの放置が、その誘因になりうるとされています。花粉症や、アレルギー疾患が鼻炎を引き起こす事もあります。
また、クシャミを伴う鼻血の原因として、意外なところでは歯周病が挙げられます。こちらは歯石が誘因になるので、口腔ケアも欠かせません。
犬の鼻血が止まらない場合
鼻血が流れて止まらなくなる場合には、血液の病気や何らかの中毒症状(殺鼠剤に使われるワルファリン等は要注意)、フィラリア等の感染症、腫瘍や癌等の疑いがあります。
特に老犬の場合は、鼻のポリープや腫瘍、フォンヴィレプランド病等の凝固系疾患が心配されます。
歯槽膿漏が悪化し、歯根部分に膿がたまる事で鼻腔に炎症が起こり、流れる鼻血の原因になる事もあります。
鼻の腫れや目やにがある犬の鼻血
鼻が腫れて、呼吸がゼイゼイと荒くなったり、口呼吸をするようになったりすれば、副鼻腔炎の疑いがあります。
しきりに鼻を気にして痛がったり、鼻の上が腫れたりする症状が現れ、目やにや涙が大量に出る結膜炎を併発する事があります。
この副鼻腔炎は、放置すると蓄膿症を誘発します。蓄膿症を発症すると、鼻腔に大量の膿がたまり、粘膜がただれて嗅覚が鈍ります。
また、脱力感やのぼせから、元気がなくなる、食事をとらない、散歩を嫌がるといった反応を示すようになります
塊のような鼻血、嘔吐がみられる場合
鼻が腫れあがって変形し、それに伴って目が飛び出たような顔つきになってしまった場合には、鼻腺癌、肺水腫、脳腫瘍や骨肉腫等のガン、または糖尿病等の病気が疑われます。
塊のような鼻血が出たり、嘔吐や吐血、血便や四肢筋肉の震え、痙攣といった症状が出る事があります。
片方の鼻から大量に出る犬の鼻血
片方の鼻から大量の鼻血が出る場合には、外傷の可能性が高くなります。病院で獣医に相談しやすいように、周囲の状況をざっと確認して、速やかに病院に連れて行く事をおススメします。
犬が鼻血を出した時の対処法
残念ながら、犬の鼻血に止め方というものはありません。
愛犬が鼻血を流せば、なんらかの応急処置を施したくなる気持ちは分かりますが、対処方法を間違えると、かえって二次症状を引き起こしてしまう可能性があります。
犬の鼻血を止めようと、ティッシュで詰め物をしたり、綿棒で鼻孔をこすったりすると、窒息ししてしまう場合もあります。
犬の鼻腔は入り口が狭く奥が広いので、鼻の入り口で止めたつもりの詰め物が、奥に入って取れなくなる事があります。また、詰め物が鼻腔の奥を刺激して出血を招き、症状を悪化させてしまう事もあります。
鼻血の治療法は、その原因によって異なります。
鼻炎の場合は内科的治療が多く、腫瘍や癌、原因不明の大量出血の場合は、内科的治療に加えて、患部の切除等の外科的治療が施される事があります。
外傷の場合には、安静にしていれば、じきに鼻血は止まります。
しかし、鼻血が出るような衝撃を受けているなら、場合によっては脳震盪等を疑う必要があります。
最後に
犬が鼻血を流している場合、まずは獣医に相談するべきでしょう。
特に、犬は、鼻血を舐めて隠してしまう事があります。飼い主が気付かずにいると、原因となった病気や外傷が悪化してしまう可能性があります
日々、愛犬の事を気にかけ、まずは異常に気が付けるようにしておく事。何かあったら、すぐに獣医に相談する事を心がけるべきでしょう。
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