犬のイボは悪性腫瘍? できる原因と治療法
犬のシャンプー中や散歩中にふと気が付くと、かさぶたのようなイボや、カリフラワーのようにいくつもブツブツのイボができていることに驚いたことはありませんか?
どこかにぶつけたわけでもなく、怪我をして腫れているわけでもなく、自然現状的にできてしまったイボ。
そのイボには、そのままにしておいていいものと、切除、治療したほうがいいイボがあります。
ここでは、イボができる原因と治療法などをご説明します。
目次
イボってどうしてできるの?原因は?
イボができる原因は、パピローマウイルスというウイルス感染が主なものです。
イボは皮膚腫瘍と呼ばれることも多く、脂肪腫、乳頭腫、黒色腫、ワックス腺ほう胞、基底細胞腫瘍、毛包腫瘍などの種類があります。
イボができやすい犬
皮膚腫瘍やイボができやすいのは、抵抗力が弱く、皮膚トラブルも起きやすい若い犬と老犬と言われています。
イボを放置しておくとどんな症状が出るの?
イボと一口に言っても腫瘍の種類、皮膚トラブルの状況によっても症状は異なります。
症状には、固いしこりのような膿皮症のイボ、ブツブツと広範囲に広がって痛みやかゆみを生じるイボ、丘疹と呼ばれるニキビのようなイボから膿や血が出てくるものがあります。
場合によってはイボから出る膿が臭い匂いを発する場合もあります。
始めから大きいイボができる場合もありますが、大概は小さなイボができ、かゆみや痛みを伴ってついつい掻いてしまって汚れや細菌が繁殖してしまい、血や膿が出てくる症状を引き起します。
小さなイボがだんだん大きくなってきたら悪性腫瘍、がんの場合が多いので、痛い素振りがなくとも、特に注意が必要です。
またひどい炎症、症状が出る前に、痛がるそぶりが続くようでしたら、早めに病院へ行き、検査、消毒、診断してもらうことをお勧めします。
犬のイボの治療法や対処法
イボは自然治癒できる良性ものから、切除、手術、治療を要する悪性のものまであります。
まずは検査をすることが大切です。
悪性のイボの場合
いぼが悪性腫瘍の場合、若い犬は進行が速いので、切除手術をする場合が多いです。
逆に高齢の犬の場合は、イボのできた場所や状態、体力、ほかの病気との関連性を考慮して、イボを取らず化学療法や薬物治療をする場合があります。
皮膚腫瘍の場合は、腫瘍の切除や患部の手術で摘出治療をしたり、手術という手法を取らず、放射線治療や薬物治療することがあります。
まずは獣医の診断を仰いでください。
費用は、腫瘍の状態にもよりますが、検査費用を含め3万円~かかるとされています。
良性のイボの場合
自然治癒できるものの多くは、赤い小さなイボです。そのイボが時には大きなる場合もありますが、できてからしばらくするとかさぶたのようになって自然に取れます。
ただ自然治癒できるイボでも、口の中に大きなイボができてしまった場合、食事がとれなくなることもあるので手術をしてイボを取ることもあります。
また、ウイルス感染でできたイボは、非癌性のもので、一般的に数週間から数か月で自然治癒しますが、黒色腫は悪性と良性の要素を両方兼ね備えているので獣医の診断が必要になります。
特にワックス腺ほう胞、基底細胞腫瘍、毛包腫瘍は良性のものが多い反面、まれに癌になる悪性腫瘍に切り替わることもありますので注意が必要です。
良性のイボは糸で縛って取ることもできる
なかには、飼い主自身が糸でイボを取る方もいらっしゃるようです。この場合、あくまでも良性と獣医に診断されたことが必須条件です。
自然治癒で自然にイボが取れるのを待ちきれない場合や、良性のイボが大きくなりすぎて、愛犬の動きに不都合が感じられた時、1回ではなく、何回も何日もかけてイボの根元に糸をグルグル巻きにし、イボを壊死させて取る取り方があります。
この場合はイボが取れたというより、イボを壊死させたといったほうが適切です。
もし、ご自宅で試される場合は、イボを壊死によって取った後は患部を清潔にし、消毒を忘れないでください。
最後に
たかが吹き出物、たかがイボと思っていたら、腫瘍だったという話を耳にしたことはありませんか?
犬は人間の最大34倍の皮膚腫瘍を発症すると言われています。そのうち悪性腫瘍の比率が20~30%です。
人間が夏の日差しに注意するように、本来は犬も紫外線対策をしたほうがいい時代を迎えているのかもしれません。
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