犬がぶどうを食べると中毒になる? 危険性を解説します
人にとってぶどうは大変美味しい果物ですが、実は犬にとっては危険な食べ物だということをご存知ですか?
愛犬家の方はご存知かもしれませんが、人が食べる分には問題がなくても、犬にとっては命に関わる危険な食べ物が存在します。
その中でも、今回はぶどうについての危険性をご紹介します。ぶどうの危険性をしっかり知って、愛犬と楽しい暮らしができるようにしていきましょう。
目次
犬がブドウを食べるとどうなるの?
一般的に、犬がブドウを食べた際に最も起こる症状として、急性腎不全が挙げられます。
急性腎不全は、腎臓が突然機能不全に陥った状態です。
腎臓は身体にとって不必要な老廃物を体外へ尿として排出する臓器です。なので急性腎不全になると身体の老廃物を外に排出できなくなります。
この病気は命の危険がありますので、早急な対処が必要です。
犬の急性腎不全の症状や治療法
犬が急性腎不全になると、食欲不振や嘔吐、下痢などの症状を呈します。
急性腎不全の治療法は、症状を軽減する対症療法、そして嘔吐、下痢によって失われた体液を補給したり、栄養の補給などが行わるのが一般的です。
急性腎不全以外の症状
さらに、ぶどうを食べた犬の中には急性腎不全だけでなく嘔吐や下痢、元気がなくなったり、食欲不振、水を沢山飲む、腹痛などの症状を発現する子もいます。
ただ、この症状は決して特徴がある症状ではないので、見落としやすい症状です。その為、注意深く観察しないとわからない場合も多々あります。
もしかして自分の犬がぶどうを食べたのかもしれない、そんな風に思えた場合は何かあってからでは遅い為、自己判断だけでなく早急にかかりつけの動物病院へ受診しましょう。
ぶどうアレルギーの犬もいる
また、中にはぶどうに対してアレルギーを持つ犬もいます。
そんな犬がブドウを食べると、嘔吐や下痢などの症状の他にも、湿疹や蕁麻疹などのアレルギー症状が発現する場合もあります。
犬はぶどうを食べると中毒になる? 中毒量は?
犬に与えると危険なぶどうですが、一粒でも中毒になるのかと言われるとはっきりイエスとは言えません。
目安としては、犬の体重1キロあたり32グラムで、中毒症状が発症すると言われていますが、実際どのくらいかよく解りませんよね。
もう少しざっくり言うと、小型犬であれば1房食べれば中毒症状が発症するといわれています。
よっぽどのことがなければ食べない量ですが、これはひとつの目安であって、1房を食べさせなくても中毒症状が出る場合は十分にありますので注意が必要です。
基本的に、愛犬にぶどうを食べさせることは控えましょう。
そして、なぜ危険な量が目安でしかないのかと言うと、実はブドウの何が犬の身体に悪いのか、解っていないのです。ぶどうの実なのか、皮なのかも解っていません。
ただ、ぶどうを食べた犬は中毒症状を起こすのです。なので、基本的にぶどうは与えない、このスタンスが大切です。
犬がぶどうを食べてから中毒症状が出るまでの時間
誤って犬がぶどうを食べてしまった場合、一般的に食後2~3時間後、あるいは5時間後に嘔吐や下痢などの症状が発症すると言われています。
時間が空いて症状が出るので、飼い主や家族が見落としやすく、何が原因かすぐには解らない場合が多々あります。
もちろん上記も目安に過ぎません。急激に症状が悪化する場合もあり、そんな時は2~4日後には急性腎不全を発症する場合もあります。
上記の通りの為、犬が誤ってぶどうを食べた場合、早急な対処が必要です。よく観察して異常が出ても出なくても、できるならばかかりつけの動物病院へ早いうちに受診することが大切です。
犬がぶどうを食べてしまった時の対処法は?
ここまで書いてぶどうを愛犬に与える方はほぼいないかと思いますが、愛犬と暮らすのにトラブルはつきもの。
もし誤って犬がぶどうを食べてしまった場合の対処法ですが、先ほども書いた通り、ぶどう自体が犬の身体によくないとはいえ、ある程度の量を食べない限り中毒症状が発現する事はそれほどありません。
「一粒だけ食べてしまった」ということであれば、経過をよく観察してあげるだけでも問題ないかもしれません(一番は動物病院へ)が、飼い主や家族としては心配になりますよね。
先述の通り、犬にぶどうは食べて直ぐに症状が出るわけではなく、数時間かかりますので、数時間は愛犬がどういった状態かを観察するようにしましょう。
ごくごく少量であれば何の問題もない事もありますが、最低でも6時間は様子を見て、先ほど挙げた様な異常が認められない場合には問題なしと判断しても問題ないかと思います。
しかし、少しでも心配があれば、何度も記載していますが動物病院へ連れていき、問診を受けるのが一番良いです。
ブドウを食べないようにするには?
簡単なのですが、愛犬が誤ってぶどうを食べてしまわないようにするのに一番手っ取り早いのは、飼い主や家族がぶどうを食べない事です。
そもそも家の中にぶどうがなければ、犬がブドウを食べるタイミングは非常に少なくなりますよね。よっぽど飼い主の中にぶどう好きな方がいない限りは、基本ぶどうを食べないようにすることで、愛犬が誤ってぶどうを食べてしまうアクシデントは極端に減らすことができます。
また、もちろんぶどうは人が食べるものとして、絶対に犬に食べさせないようにする事でも予防できます。
飼い主や家族の中には、可愛らしい犬が要求すると、食べ物を食べさせる人がいますが、これはしつけ上でもいいとは言えません。
ぶどうに限った話ではありませんが、犬が口に入れて困るものは犬の生活環境の中ではおかないようにしましょう。
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