犬のいびきは病気のサイン? 原因や対処法まとめ
あなたの可愛い愛犬のいびき事情はいかがでしょうか?
うちの犬は寝てる時にとてもうるさいイビキをかく! そんな方も少なくないのではないでしょうか。
可愛い寝顔とは裏腹に、うるさい「いびき」をかきながらガーガーと寝るのは、「安心の表れ」ではなく病気を疑うべき怖いサインかもしれないのです!
ここでは犬がいびきをかく理由や対処法をご説明します。もし、あなたの愛犬のいびきの原因が「病気」であった場合は、迷わずにかかりつけの獣医さんに相談しましょう!
目次
犬がいびきをかく6つの原因
肥満
これは人間と同じ理由です。太った人はよく睡眠中に「いびきをかく」イメージがありませんか?
これは余分な脂肪が鼻腔を圧迫してしまい、空気が通りにくくなるのがいびきの原因になります。
犬も全く同じで、この場合はダイエットに励むべきです! ご飯をダイエットフードに変えてみたり、散歩の時間を伸ばしてよく運動させてあげたり、無理なくダイエットさせて、体重の正常値を目指しましょう。
ダイエットは飼い主であるあなたの対策ひとつで解決できるものですので、頑張りましょう!
鼻が短い犬種
これは、体質が原因でいびきをかく犬です。
パグ、シーズー、ブルドッグ、フレンチブルドッグ、ボストンテリア、狆、ペキニーズなどが当てはまりますが、これらの犬種は生まれつき鼻が潰れた、鼻の短い容姿が特徴です。
これらの犬種は、生まれつき鼻腔が狭く軟口蓋と呼ばれる上あごの延長上の部分が長いため、いびきをかきやすいのです。
たまに、ブルドッグなど鼻短犬種で起きてるときでも、呼吸音でブヒブヒと音を立てているのが良い例です。体の構造上、呼吸で音がなりやすい犬種となります。
これらの犬種のいびきはさほど心配する必要はないでしょう。ただし、高齢からのイビキには十分注意し、病気を疑うことが大切です。
【軟口蓋過長症】
あまりにも犬のいびきがひどいという場合は、「軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう)」という病気も疑われます。
一瞬息・呼吸が詰まって苦しそうな場合は、切除手術も選択肢のひとつとして考えておきましょう。
軟口蓋過長症は、酸素を十分に供給できないだけでなく、愛犬の体温調節の妨げにもなってしまいます。
原因は、人間が汗をかいて体温調節しているのに対して、犬は呼吸で体温調節しているためですね。
鼻づまりによる原因
こちらも人間と同じ原理ですね。アレルギーや冬の季節は鼻水が出やすいですよね、これは犬も同じです。
鼻水によって呼吸の空気の通り道が詰まって、いびきとして音が出やすくなります。
この場合も、自然現象ですので、大きく心配する必要はありませんが、例えば冬の季節が終わっても長期的にいびきをかくようであれば、別の原因を探すようにしましょう。
薬の服用
今、あなたの愛犬は薬を服用していませんか?
実は、痛み止めや症状緩和、精神安定剤などの薬を飲んでいると、いびきをかきやすくなるのです。
理由としては、筋肉を緩ませることによって気道が狭くなってしまうから。
薬を飲むのを止めることは出来ませんが、いびきが酷く気になるようでしたら、獣医さんに相談してみてもいいでしょう。
あなたや家族がたばこを吸う場合
たばこの煙は、鼻の粘膜を傷つける強い刺激物です。
鼻の状態が悪くなると、鼻は粘膜を守ろうと鼻水を出しますので、上記3番と同様の結果を招きかねません。
また、たばこは犬のガンを誘発させる非常に危険なアイテムです。
もし、飼い主であるあなたが吸っていなくても、家族の誰かが吸うようであれば、室内犬の場合は外でたばこを吸うように心がけましょう。
簡単な対策で愛犬の命が関わるわけですから、対策しておいて絶対損はないですよね。
病気によるいびき
気管虚脱
呼吸の通り道である気管が狭くなってしまう病気です。気管虚脱が疑われる場合は、できるだけ早く獣医に相談するようにしましょう。
鼻腔に腫瘍がある場合も、いびきのような音が聞かれます。鼻腔に腫瘍が出来ていると感じた場合は、一刻も早い検査をおすすめします。
犬人の愛犬ポッキーは、鼻腔に悪性腫瘍(がん)が出来る病気で、手術はほぼ不可能な部分になります。放射線による抗癌治療の苦しみや、顔面の変形、年中の鼻血など、本当に可哀想な結果となってしまいます。
早期発見のためにも獣医さんによる精密検査を行いましょう。
心臓病
心臓肥大という病気で、心臓病の中で最もかかりやすい病気と言われています。
食生活が原因であることが多く、塩分の多いご飯・フード・えさを与えていた場合に発症することが多いようです。もともと、犬はからだの構造上「塩分」を多く摂取できるようにはなっていません。
心臓肥大はその名の通り、心臓が肥大化し気管を圧迫、いびきに似た音を発生させるといいます。合わせて咳をするようになるため、愛犬がいびきと共に咳をする場合は心臓肥大を意識しましょう。
心臓肥大は進行していくと、治療も困難な上に様々な病気を誘発し、愛犬が本当に苦しむことになります。
ただ、獣医さんに相談されるときは、既に病気が進んでいる場合が多いそうですので、「咳」をしている場合は早期に獣医さんに相談してください。
心臓肥大の予防としては、
・高たんぱく、高脂肪、塩分の高いフードを与えない、控える
・適度な運動を常に心がける
・ストレスを与えない(できるだけ留守番で愛犬ひとりになるシーンを避ける)
以上です。
心臓肥大のような怖い病気ではなくても、いびきにはそれぞれ意味があり、自然にかくものではありません。
あまり甘くみずに、次に説明する対策や予防を行ってみましょう!
犬のいびき予防と対策
体勢を変えてあげよう
もし、あなたの愛犬がいつも同じ体勢の時にいびきをかくようであれば、寝相を変えてあげるようにしましょう。
枕を使うことによっていびきが止まることもあるので、色んな体勢を試してみてくださいね。
散歩をさせて適度に運動
あなたの愛犬にくびれを見ることが出来ない場合は、肥満と呼んでしまっていいでしょう!
そんなわんちゃんには、いつもよりも意識して長いお散歩や運動を心がけて、肥満対策やダイエットがおすすめです。
空気清浄機をつけよう
もし、あなたや飼い主ではない家族の方がたばこを吸う場合や、愛犬にアレルギー体質が見られる場合は、外で吸うか空気清浄機をつけて空気換気を心がけてあげましょう!
高齢からのいびきはすぐに診断を
もし、あなたの愛犬が高齢からいびきがひどくなったという場合は、悩まずに獣医さんに相談しましょう。
最後に
たまに愛犬が前足や後ろ足をピクピクと痙攣させながらいびきをかいて寝ているのを見たことはありませんか?
これは、犬が夢を見ているレム睡眠状態であることを指しています。
犬がぷるぷる震えたり、泳いでいるような動きが特徴で、リラックスして夢を見ながら寝ているため、特に不安に思う必要はないでしょう。
以上、犬のいびきは、時に怖い病気のサインになりますので、愛犬のことをしっかりとチェックして飼育しましょう。
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