足舐めが治らない!原因は何?
目次
ストレスサイン?いつも前足を舐めている行為は愛犬からのSOS!
ふと目をやると愛犬が前足を舐めている、前足の毛色が変色してしまっているという事はありませんか?
実はこの行動は愛犬が相当なストレスを抱えてしまっているサインです。
寂しい、不安、退屈、運動不足などストレスの原因はそれぞれで異なりますが、愛犬からのSOSに気づいてあげましょう。
一番の原因は「ストレス」
犬は猫とは違って自分の体を舐め毛づくろいをする習性がありません。いつも前足を舐めている行為は犬本来の習性ではなく、何等かのトラブルが起きている証です。
犬がこのような行動を見せる原因は
・長時間の留守番
・散歩や運動不足
・多頭飼いによるストレス
・慣れない環境での不安(旅行やレジャーなど)
・病気による体調不良
などが考えられます。
前足に特別な意味があるわけではなく、ただ単に身近にあるからにすぎません。
前足を執拗に舐めることでなんとか自分の心を落ち着かせ平静を保とうと努力しているのです。
でも前足を舐めるだけでは根本的な解決には至りませんから、ストレスはたまる一方でしょう。
足舐めは趾間トラブルや脱毛を招く危険な行為
前足を舐める行為は人間の赤ちゃんがおしゃぶりをする行為によく似ています。
無意識な行為ですが習慣化してしまい、次第にこの行為を無くして心の平静を保てないようになります。
でも犬の場合、この行動には別の問題も起こりえます。前足を執拗に舐めることで足先の被毛は唾液で湿り、指の間に不要な湿気がこもります。
特にプードルの様に被毛が長い犬種は湿気がこもりやすい傾向があります。
この趾間が生乾きの状態が続くと次第にかゆみや湿疹、皮膚の乾燥といった別の問題が起こります。中には自ら被毛を咥え引き抜いてしまう犬もいて、この場合傷が出来雑菌の感染も起こります。
飼い主がふと気がつくと趾間が赤くただれ、出血があり、歩行にさえ支障をきたしていることもあります。
ここまで症状が悪化してしまった場合は例え痛みがあっても愛犬自身も自制が効かない状態に陥っているのです。
癖は一旦身についてしまうとなかなか自らでは改善できないものです。
このような場合は動物病院を受診して化膿止めの抗生物質の処方を受けつつ、エリザベスカラーを着用し無理にでも足を舐める行為を制限しなければなりません。
もちろん愛犬にとっては窮屈で不快な対処方でしょう。元から抱えているストレスが増大することも考えられます。
愛犬にとっては心のよりどころを取り上げられてしまったに近い状態です。エリザベスカラーを使う代わりに愛犬に何等かの別のケアをしてあげる必要があります。
例えば飼い主とのコミュニケーションやブラッシング、散歩など愛犬のストレスの原因となっている点を見直し、出来る限りの改善策を講じてあげましょう。
生活習慣の改善で無理なく改善を
前足を舐める行為はストレス性の衝動に関係しているので、叱る、驚かす、怯えさせるという方法で無理にやめさせても効果はありません。
飼い主の目を盗み隙を見つけては繰り返すでしょう。その上飼い主に叱責されたことでさらにストレスが増大してしまうこともあり、間違った対処法は危険です。
愛犬のこのような行動や異変に気が付いた時は
・散歩の時間や回数を増やす
・知育玩具を活用し留守中の退屈の解消に努める
・多頭飼いの場合はそれぞれに専用スペースを設け、居場所を確保する
・飼い主が撫でる、声をかけることを意識して行い、コミュニケーションを密にする
という方法に取り組んでみましょう。
愛犬の心の問題ですから速効性のある解決策ではありませんが意識して継続することできっと何等かの効果を期待できるはずです。
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