愛犬と一緒に寝るときに気をつけたいこと
可愛い愛犬とはいつも一緒に過ごしたいとつい考えてしまうでしょう。日中は留守番をさせている場合、なおのこと夜は一緒に過ごしてあげたいものです。
ただ愛犬と同じベッドで眠ること、同じ寝具を使い事はOK?それともNG?ここでは愛犬と一緒に寝るときに気をつけたいことについてお話させていただきます。
目次
愛犬の抜け毛問題
愛犬との添い寝で誰もが気になるのは抜け毛問題でしょう。チワワやダックスといった小型室内犬でも想像以上に大量の抜け毛が出るものです。
特に寝具は繊維の中に抜け毛が絡まってしまい簡単には取り除くことが出来ません。この抜け毛が湿気や汗などを吸う事で次第に特有の臭いを発生するようになるので、寝具を長く使い続けることが難しくなるでしょう。
もし愛犬との添い寝を優先したい場合は、夜間は薄手の洋服を一枚着せておくと抜け毛の飛散を若干ですが軽減することが出来おすすめです。つまり愛犬にもパジャマを着てもらうということです。
また抜け毛対策を講じた特別な繊維でできた寝具や専用洗剤なども市販されているので、上手に活用しつつ寝室の衛生管理に取り組みましょう。
子供が喘息を引き起こす可能性も
犬と子供がお互いに寄り添いながら成長して欲しいと願うのは当然の親心でしょう。しかし子供との寝具の共有は必ずしも好ましいものではありません。
子供は大人に比べ免疫力が低く、様々な病気にかかるリスクを抱えています。犬と日々添い寝を続けることで子供は喘息を起こしたり、皮膚トラブル、人畜共通感染症という危険を抱えています。
掃除機や布団乾燥機などを利用し衛生管理に取り組んでも必ずしも万全な対策を講じることはできません。子供と愛犬との寝具の共有はできれば回避したい習慣です。
ただもし子供が強く望むのであれば、子供の寝具の傍に愛犬をクレートに入れ寝かせるという方法でも願いをかなえることはできるでしょう。子供にはなぜこのような方法をとるのかをきちんと説明し、納得させることで犬との適正な距離感を学ばせることが出来ます。
愛犬の分離不安を引き起こす可能性が大
実は犬と寝具を共有することは人間の側にばかりデメリットがあるわけではありません。犬にも気が付かぬ間に負担を与えてしまっています。それは分離不安の助長です。
日本ではペットショップの店頭に生後50日前後の子犬が並ぶこともあり、発育上早期の離乳が問題視されています。犬は本来生後90日~180日ほどで完全な自立を迎えます。親犬や兄弟と寄り添い眠ることや精神的な依存状態もみられなくなります。
特に日中に長時間の留守番をさせている場合、帰宅した飼い主にべったりと甘え過ごすことで精神的な満足感を得ています。しかし早期離乳をしている子犬は新しい家族を親と考え、精神的に依存し自立する機会を失ってしまう事が多々あります。
この依存した関係性は飼い主の姿が見えない、外出をする、夜は別部屋で眠るというごく当たり前な日常の全てで犬にストレスを与えることになります。
アンバランスな精神状態のまま成長した愛犬は常に飼い主の姿を目で追い続ける生活をします。しかしこのままでは将来体調を崩し入院をするとき、ペットホテルを利用するとき、トリミングを利用するときなど様々な場面で飼い主から離れた不安でパニックさえ起こすでしょう。
最後に
愛犬には発育過程に応じた精神的な成長を促し、飼い主と離れていても落ち着き、安心して過ごすことが出来るよう促すためにも寝具の共有は考えるべき課題です。
もし日中の留守番時間が長い場合は添い寝という形ではない方法でコミュニケーションを密にして、愛犬の満足感を高めてあげましょう。
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