読めば犬の感情まるわかり!
犬は感情表現を声や顔の表情、耳や尻尾などの体、躍動感のある行動、さりげないしぐさで表します。
感情の種類は喜びや怒り、服従や威嚇、欲求や恐怖、悲しみや寂しさ、時に人間と同じように嫉妬や恥ずかしいという羞恥心まであり、数えきれないくらいの豊富な感情、その場その場の状況に合わせた感性を持ち合わせています。
飼い主の悲しみや喜びも自分のことのように受け止め、犬自身の楽しさやうれしさも体全体で表現することのできる素晴らしい生き物です。
では、どんな時にどんな表現をして、私たちに気持ちを伝えてくれるのか詳しくみていきましょう!
目次
犬の喜びの感情表現
・しっぽを大きく左右に振り回す
・はしゃぎ回る
・興奮で吠える
・飼い主の手や顔をなめる
・舌を出す
犬は喜びを感情表現するとき、しっぽを振ったり走り回ったりしますが、その時耳は思いっきりたらした状態です。
時々、興奮しすぎて感情を爆発させてしまい吠える犬もいますが、優しくなでたり抱っこして落ち着かせるといいでしょう。
また、あまり知られていませんが、喜びやうれしさ、楽しさを表現するときに舌を出す子がいます。
エサを食べた後や水を飲んだ後、口の周りに食べかすや水がついているのを取ろうとして、舌をペロペロ出す子はいますよね。
その表現と同じように、ペロペロ舌を出す子がいるんです。愛犬が楽しそうにしている時、よく表情を見てみてください。もしかして舌を出して感情表現しているかもしれません。
犬の威嚇や怒りの感情表現
攻撃や警戒、威嚇といった感情の場合は、
・耳をピンと張る
・低い体勢で周りを伺う
・耳が後ろに引く
・目つきが鋭くなる
といった行動や表現がみられます。
怒りの感情表現も攻撃や警戒、威嚇の感情表現に似ています。
・低い体勢で攻撃姿勢をとる
・鼻先にしわを寄せる
・歯をむき出しにして唸る、吠える
この表現は、知らない人や犬にあったとき、初めて訪れた場所、居心地の悪い空間にいる時に見られます。かなり興奮している子もいるので、落ち着かせようと手を差し伸べると、噛む場合もあります.
興奮状態の時に安心感を与えるため抱きしめようとするのは、噛まれる場合を予測し、まずは大丈夫、落ち着いてなどと声をかけてからにしたほうがいいでしょう。
犬の恐怖や不安の感情表現
・しっぽがたれ下がる
・しっぽを股の間に挟んで縮こまる
・首をすくめる
・威嚇のような唸り声をあげる
・後ずさりする
・ガタガタと震える
恐怖の場合、怖い思いをした、驚かされたという感情の記憶が犬に残っている場合が多く、同じ場所、同じシチュエーションで起こることがあります
例えば、動物病院へ連れて行った時のことを思い出してみてください。注射が嫌いな子、病気治療でつらい思いをした子は、動物病院の前についた途端、震え出したり、キューンキューンと切ない鳴き声をあげたり、暴れたりすることがあります。
それは記憶がよみがえり、恐怖と不安の感情が高まっているからだと思われます。
犬の服従を表す感情表現
服従の感情表現の場合は、飼い主に対してとほかの犬に対してでは少し表現が違います。
飼い主の場合は、飼い主の顔や様子を覗いながらかまって欲しい、見てほしいとお腹を見せ、寝っ転がります。これは服従でもあり、飼い主への甘えの感情表現でもあります。
相手が犬の場合は視線は合わさず尾はたらし、股に挟んで小さく縮こまります。その際、近寄ってきた相手の犬の口や鼻をなめようとしたり、お腹を見せ寝っ転がったり、あくびしたりします。
これはほかの犬に対して敵ではない、冷静にという友好の感情表現でもあります
犬の寂しい場合の感情表現
悲しい、寂しい、切ない、つらい、痛いなど日中一人で留守番しなければならない時や、体調が思わしくない時など、切ない悲しげな鳴き声で感情を表現します。
・鼻から出すような鳴き声
・クーンクーンと切ない鳴き声
・耳、しっぽをたらす
・涙を流す
なかには涙を流す子もいます。涙はうれしい時、悲しい時、痛い時など人間と同じように感極まったときに流します。
いつもより帰りが遅くなってしまって長時間一人で留守番をさせてしまったときや、動物病院で注射をされた後など、愛犬の顔を見てみてください。涙を流すまではいかなくても、愛らしい瞳に、溢れんばかりの涙を溜めているかもしれません。
犬の退屈な場合の感情表現
驚くことに退屈の感情表現をすることがあります。
・ふて寝するようにベタッとふせる
・耳をたらす
・前足に頭を乗せ、目だけ動かす
たまに、「暇だな~、退屈だな~」と言わんばかりに、全身の力が抜け、心ここにあらずの遠い目をしている時はないですか?
散歩に行きたいけど、かまって欲しいけど、遊んでほしいけど、飼い主が忙しそうだから今は我慢しなくちゃいけないと雰囲気で判断し、飼い主の時間が空くまで待っているつもりが、ついつい退屈だという感情が表に出てきてしまうのかもしれません。
この表現は、可愛くもあり、愛おしくもあり、切なくもあります。悲しそうで寂しそうな表情をしますので、できるだけ早く用事を済ませて愛犬との時間を作ってあげて下さい。
犬も嫉妬心がある?
今や色々な研究機関で、犬の感情のメカニズム、感情表現の研究が進んでいます。
最近の研究では犬に嫉妬心がある事が証明されています。犬が嫉妬するわけがないと思われる方もいらっしゃると思いますが、散歩途中で出会ったほかの犬に優しくしてみてください。
いきなり吠えだしたり、その場を離れようとさっさと歩きだそうとしたりして、飼い主をその犬から引き離そうとします。
おうちに新しい家族、赤ちゃんが生まれたり、新しい子犬を招きいれたとき、飼い主の意識や気持ちが自分ではないほうへ向かっていると感じたとき、愛犬はふてくさったり、飼い主と赤ちゃん、子犬の間に割り込もうとしたり、まったく言うことを聞かなくなったりします。これはやきもち、嫉妬からくる感情表現です。
最後に
愛犬は常に私たちに感情を伝える表現をしています。
飼い主がつらそうな顔をしていれば切ない表情をし、楽しそうにしていればピョンピョン楽しそうに駆け回る、本当に感情豊かな生き物です。
飼い主の感情を読み取ろう、分かち合おうとしている愛犬の感情を、逆に理解してあげて、今はどういう心理状態なのか、何を望んでいるのか、何を考えているのかを分かってあげられたら、もっと快適な毎日が過ごせるようになります。
今、目の前にいる愛犬の感情を読み取り、理解を深めていきませんか?
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