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欧米にはペットショップがない? なぜペット産業が盛んなの?

欧米にはペットショップがない? なぜペット産業が盛んなの?

欧米には日本のようなスタイルで子犬、子猫の販売をするペットショップがほぼない、と聞き驚かれた方もいるでしょう。

欧米では生後間もない犬猫を店頭に並べる行為は虐待とみなされ、違法行為です。しかし日本には欧米から様々なペットグッズやドッグフードが輸入され、その高い品質とアイデアで多くの支持を得ています。どうして欧米では日本の様に子犬、子猫を販売しなくても、日本の数十倍の規模でペット産業が盛り上がるのでしょうか?

日本とは根本的な収益構造が違う

日本のペット業界でもっとも多くの利益を生むのは子犬、子猫でした。数十万円という高額な価格と売買がされ、時には特定の犬種がブームになることもあります。ペット業界はこぞって人気犬種をアピールし、さらに価格を吊り上げようと必死になります。

この仕組みの中では用品販売はもちろん医療やトリミングといったサービスも全てが「オマケ」と考えられています。

しかし欧米では子犬、子猫を店頭に並べ販売するという行為自体が定着していないので、商品や医療、サービスをいかに充実させ、利益を生み出すかを誰もが追求します。

ペット業界において、何を追い求めるのか?が根本的に違うのです。

生体販売より用品販売の方が長く利益が生じる

日本の仕組みでは子犬、子猫の売買成立時が最も高額な利益が生まれる瞬間であり、その後のフォローにはあまり目が向いていません。

しかし犬猫は平均で15年以上も長生きをします。その間に毎日ペットフードを食べ、毎月トリミングを利用し、高額な動物医療も利用します。欧米ではしつけ教室やドッグランも大きな収益になります。

15年という生涯で飼い主がペットにかける費用の総額を計算すると、楽に子犬、子猫の購入代金を上回るでしょう。

ペットの一生においてどの「時」に目を向けるのかでこんなにもペット業界の仕組みが大きく変わるのです。

もし日本がいつの日か欧米の様に、ペットを家族に迎える方法として「シェルターからの引き取り」を当たり前と考える時代が来たら、きっと今よりも国産ドッグフードの品質は向上し、生活に役立つアイテムがたくさん生まれ、ペットと共に楽しむことが出来る環境も数多く整うでしょう。

犬は物でも番犬でもなく「犬」だから

犬は物でも番犬でもなく「犬」だから

日本では法律上の定義で犬は「物」として位置づけられています。生命を持たない物品と同じという意味です。一昔前は玄関先につながれ生活をする番犬であり、今では「家族」とも「子供」とも言われています。

しかし欧米では犬は「犬」でしかありません。決して雨風にさらされ屋外で暮らすことに適しているわけでもなく、人間の子供以上に過保護な生活を求めている訳でもありません。とてもシンプルに「犬」としてとらえています。

そのため洋服やアクセサリーで着飾ることを追い求める日本の風潮とは全く異なる文化が発展しています。海外製品を手にすると、そのアイデア、ユニークさ、便利さにたとえ高額でも購入してしまうという事はありませんか?

縫製の技術や品質は明らかに国産品の方が上回っているにも関わらず、ベテラン飼い主の多くは海外製品を支持しています。

この背景には長年犬と共に暮らすうちに徐々に犬が家族でもなく子供でもなく「犬」そのものなのだと実感するからではないでしょうか?

今、日本のペット業界は欧米に30年相当の遅れをとっていると言われています。この遅れに追いつき、解消することは決して簡単なことではありません。しかし少しずつでも追いつこうという風潮は起きています。いつの日か日本でも犬が「犬」として受け入れらえる日が来ることはきっとあるでしょう。

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この記事を書いた人

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