梅雨から夏にかけては外耳炎予防を徹底しよう

暑い季節・・・毎年愛犬の熱中症対策が気になる時期です。実はこの時期、熱中症だけでなく外耳炎の発症が増え、垂れ耳な犬達を悩ませています。
外耳炎の原因となる雑菌は温度、湿度がそろうことで急激に増殖します。いつもより丁寧で頻繁なケアで乗り切ってゆきましょう。

垂れ耳ワンコに増加する夏の外耳炎

シーズーやプードル、マルチーズ、コッカーと垂れた耳と飾り毛がチャームポイントなワンコたちは梅雨から夏の終わりにかけてつらい外耳炎に悩まされることが増えがちです。
この時期

などが気になったときは、外耳炎の可能性を考えてあげましょう。
外耳炎を発症すると強いかゆみ、耳内部の汚れが表れます。
愛犬もその不快さを何とか改善しようとさまざまな方法を試そうとします。中にはあまりに強く掻いてしまったことで、耳から出血があったり、耳の内部が炎症を起こしてしまうこともあります。傷口に雑菌が付着することでますます症状は悪くなる一方ですから、早急に対処してあげましょう。

暑さ対策は耳のヘアカットもポイント

梅雨から夏にかけての湿気や雑菌の繁殖はなかなか対策が難しいものです。愛犬の耳が耳孔の蓋の役目をはたしてしまうのですから仕方がありません。
スヌードやヘアバンドで一時的に耳をめくりあげ、通気性を向上させることもできますが、あくまでも一時的で、常に耳をめくったままにすることも難しいでしょう。
こんなとき、ぜひトリミングショップで耳の飾り毛をさっぱりと切ってしまいましょう。
シーズーやプードルなどはバリカンで短く剃ってしまってもまるで問題ありません。
数か月もすると自然と元の状態に生えそろいます。そのころにはちょうど寒い時期に差し掛かり、外耳炎のリスクも低下しています。
耳の飾り毛を剃ることで、耳は軽くなります。ただ愛犬が歩くだけ、走るだけで自然とめくれ上がり、内部の通気性も向上します。自然と通気性が向上することで、耳内部の雑菌繁殖を食い止めることもできるでしょう。
もちろんこの方法だけで完全に外耳炎の発症を抑えることができるわけではありませんが、飾り毛を長く伸ばしたスタイルに比べ格段にお悩み解決に近づくはずです。
もちろんこの方法はシュナウザー、コッカー、キャバリアなどにも効果的です。ただゴールデンレトリバーやダックスなど本来定期的なカットが必要でない犬種の場合、カット後に元の状態に生えそろわないことがあるので、くれぐれも覚悟をしたうえで決断しましょう。
外耳炎は悪化すると炎症が耳の内部、奥深くまで進みます。その結果、大切な神経に悪影響を及ぼすこともあり、決して軽くみてはいけません。
治療には動物病院処方の薬剤を１，２週間投与するだけととても簡単です。費用も数千円が目安です。気になる症状やにおいがある場合は、できる限り早く動物病院を受診しましょう。

再発に備えケアは継続を

外耳炎はいったん治療で完治しても、雑菌繁殖の条件が整えば再発をする病気です。中には再発を繰り返し、慢性化してしまうケースもあります。
完治をした後も週に数回は耳掃除を行い、耳内部を常に清潔に保つことを心がけてあげましょう。再発をした場合は再度動物病院を受診して正しく治療をしてあげましょう。
自宅でシャンプーをした後、アウトドアで川や海で遊んだあと、雨の日のお散歩に出かけた後は耳内部に水分が残っている可能性があります。市販の綿棒で軽く内部をふき取り、水分を取り除いておくと外耳炎予防につながります。

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