犬はアボカドを食べても大丈夫? 中毒症状や致死量について
犬が食べたらいけないものとして、まずネギ・カカオ類・ブドウ類がよくあげられます。犬によっては死に至る場合があるからです。
それに加え、最近ではアボカドも量や犬の性質(アレルギーがあるか、その物質に対して抗体を持っているか否か)で、アレルギー症状を出す犬がいる事がわかってきました。
ここでは、犬はアボカドを食べても大丈夫なのか、起こりうる中毒症状や致死量などについてご紹介いたします。
目次
アボカドはどんな果物?
りんごや、柿などの果物に多くの品種があるように、アボカドにも実は700以上の品種があります。
一般的に日本のスーパー等で販売されている99%はグアテマラ系ハス種です。果肉が柔らかく、種が小さく熟すると皮が黒くなります。
グアテマラからの輸入ではなく、ほぼメキシコ産です。
犬にアボカドは、大丈夫なのか?
アボカドは、アレルギーがあったり合わなかった場合以外は、犬に食べさせても基本的には問題はないようです。
しかし、やはり食べすぎには注意が必要です。
アボカドの主な栄養成分は100g中に、エネルギー(187.0kcal )で、一価不飽和脂肪酸(10.85g)多価不飽和脂肪酸( 2.15g )が含まれています。森のバターと呼ばれる所以ですね。
他にも、ビタミン類が、ビタミンE(3.4mg )ビタミンB1( 0.1mg )ビタミンB2 (0.21mg)ビタミンB6 (0.32mg)ビタミンC( 15.0mg)をはじめ、葉酸 ( 84.0μg)カリウム (720.0mg)銅等の栄養に優食物繊も5.3gと程よく含まれていますので、うまく摂取すれば便通を良くしてくれます。
食べ過ぎなければ、健康に良い食材ともいえるかもしれません。
アボカドの中毒症状とは?
アボカドにはペルシンという殺菌作用のある毒素が含まれています。
アボカドの場合、ペルシンの量の違いが品種を決める大きな要素となっているようです。(ハス種はペルシンが、少ない品種と言われています)
これにアレルギーがある犬に中毒症状がでるようです。アボカドが天然ゴムと同じ分子構造をもっている為、ラテックスアレルギー(天然ゴムアレルギー)によってアレルギー反応を起こします。
症状として、胃腸刺激や嘔吐、下痢、呼吸困難、うっ血、けいれん等の症状がだいたい12時間以内に現れて、24時間以内に治療を行わないと死に至るとされています。
もちろん、これはすべての犬に対してではなくアレルギーを持つ犬に対して起こる可能性があるようです。
ペルジンに注意
毒素ペルジンはアボカドの葉、種皮、種に多く含まれています。未成熟の果実にも含まれているようですが、熟せば熟すほど果実に含まれる量は減少していくそうです。
「犬にはどのくらいの量与えてもいいのか?」というと、アレルギーの無い犬でも、一概には言えませんが、目安として1日の摂取カロリーの10%未満を目安に与えると良いといわれています。それ以上は、何らかの変化を起こす場合があります。
もちろん、間違って種ごと食べれば、致死量になる場合があります。
アボカドを含むドッグフードもある
犬の皮膚のトラブルの症状がある場合に使われるドッグフードにアボカドが含まれているものがあります。
この場合のアボカドは、2次製品で、加工食品ですので、アボカドのアレルギーは問題ありません。
アボカドオイルが含まれている場合も同じです。
通常は問題なさそうなアボカドですが、犬に与える際は必ずアレルギーを持っていないか確認が必要です。次からもっと深く考えていきましょう。
犬にアボカドをエサとしてあげる際
アボカドの脂肪の匂いを好む犬は多いようです。おやつとして少しだけあげるというのが良いかもしれません。
具体的な量としては、5kgの犬の場合なら、5~10g程度与えると良いかと思います。
健康な犬でも、食べ過ぎると食物繊維が含まれているので、嘔吐や下痢をする可能性があります。
カリウムも豊富に含まれているので、おしっこの回数が増えたり、おもらしをしたりするという可能性もあります。また、高カロリーなので、太る可能性があります。
食べ過ぎる事で通常の食事を食べなくなり、栄養が偏ってしまいますのでご注意を。
犬がアボカドを食べ過ぎたら
アレルギーがある犬がアボカドを誤って食べてしまったら、症状がみられなくても念の為、獣医師の診察を受けておいた方が良いでしょう。
食べた量が少量で、特にいつもと変わりがなくても、しばらくは犬の様子をしっかりと見ておきましょう。
症状が出るまで、12時間かかる場合があります。
明らかに食べてしまった事がわかっている場合には、症状が出なくてもかかりつけの獣医師に連絡をしておくのが賢明です。
ちょっとでも、変化が見られた場合には、重症化する前に必ず獣医師に連れて行きましょう。
最後に
アボカドはアレルギー等その犬にとって合わないという事がなければ、適量ならばあげても問題がないという事がわかりました。
しかし、アレルギーの症状は反応が出てみないとわかりません。
与えるものを判断し、犬の健康を守るのは、飼い主の責任です。
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