オス犬の去勢手術の必要性って? 時期や費用は?
オス犬の去勢手術は今や常識、マナー、飼い主の義務とまで言われています。
未去勢のオス犬をドッグランに連れて行くだけで、怪訝な顔をされることもあります。
ただ健康な状態で手術をすることには若干の戸惑いも感じることでしょう。去勢手術の必要性、手術の時期や費用などをきちんと理解してから、動物病院との打ち合わせを進めてあげましょう。
目次
犬の去勢手術はかわいそう?
犬猫を家族に迎えるとき、さほど性別を気にせずに第一印象で選んだ、出会いのタイミングで決心をした、子供が気に入った子犬を選んだという事が多々あります。
特に小型犬の場合、オス、メスで生活上の大差はないのであまり気にする必要もないでしょう。
ただ実際にオス犬を家族に迎えてみると、動物病院やペットショップで早期の去勢手術を勧められます。生後3カ月ほどになると、片足を上げおしっこをしたり、マウンティングを盛んにするようになることもあります。
しかし、成長途中の健康な子犬に手術を施すことはかわいそう、不安と感じ、去勢手術を先送りにしてしまいたいこともあるでしょう。
ではオス犬の去勢手術は本当に「かわいそう」なことなのでしょうか?
・手術の痛み
・繁殖機能を失う事
・闘争本能が低下すること
この点は気になることではありますが、オス犬の去勢手術は、全身麻酔を施し10~15分ほどで完了できる簡単な処置です。開腹もなく、術後も特別なケアが不要なほどに簡単です。痛みは若干生じるものの、生活に支障が出ることもありません。
去勢手術をすると何が変わる?
去勢手術をすることで、大きく変わるのは繁殖能力を失う事だけです。
もし発情中のメスに遭遇し臭いを感知すればテンションが上がることもあるでしょうし、ドッグランなどでメス犬を追いかけてしまう事はあります。ただあくまでも追いかけるだけで済み、予定外の妊娠をさせてしまうリスクはゼロになります。
このようなトラブルは一見まるで無縁な様にも思えますが、実は意外に頻発しているのです。
その理由は、トリミングショップやペットホテル、ドッグラン、ドッグカフェなどの施設側は発情期中のメス犬の来店、利用をお断りしているものの、飼い主自身がメス犬の発情を把握しておらず、不注意で来店してしまうことがあるからです。
万が一、発情中のメスと遭遇してしまうと、積極的に行動を起こすのは常にオスの方ですから、トラブルの責任もオス側に生じがちです。
去勢手術をすると、足を上げておしっこをしなくなる?
去勢手術をすると、足を上げておしっこをしなくなるという説があります。この説は必ずしもすべてのオス犬に当てはまることではありません。
足を上げておしっこをする行為は、オス犬の成長とともに芽生え始める縄張り意識の表れです。自分の縄張りを主張するために散歩中に何度もマーキングをします。
ただ、生後半年ほどの早期に去勢を済ませてしまうと、オスとしての闘争本能や縄張り意識が若干軽減し、縄張りへの関心も薄れてしまう事があります。
その結果、飼い主が指示をしなくても足を上げずにおしっこをするようになるという仕組みです。
去勢手術をする時期は?
去勢のタイミングは生後半年前後が理想的とされています。
この理由は、
・予防注射などで動物病院に通う頻度が高い時期に合わせて済ませてしまう
・生後半年を過ぎると飼い主と共に外出の機会が増えるので、トラブルが増える
・生殖機能が完全に発育する前に取り除くため
・発育途中の方が傷口の回復が早い
などです。
しかし、子犬の成長には個体差があるので、かかりつけ医と十分に相談し日程を決めてあげましょう。
犬の去勢手術をする費用は?
実際、去勢手術にはいくらかかるのでしょうか。精巣の位置によっても手術方法が異なりますが、一般には、オス犬の去勢費用は、15,000円~18,000円とされています。
最後に
大切な家族の一員だからこそ、リスクがある去勢手術は慎重に考えたいですね。
オス犬の去勢についてもっと詳しく知りたい人は、オス犬の去勢手術をするメリット・デメリットまとめも合わせて読んでみてくださいね。
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