オス犬の去勢手術、術後のケア方法と変化まとめ
よくよく考えて去勢することを決めて、無事手術が終わる事を願っている飼い主さんへ。私たち人間が手術した後の術後のケアが必要なように、犬にも術後ケアが必要です。
愛犬は痛みを辛いとも口に出して表現することはできません。態度や状態で飼い主が判断、処置してあげたほうがいい事もたくさんあります。
ここでは精神的、身体的にも知っておいたほうがいい術後のケアについてご説明します。
目次
去勢後の犬の術後ケア、どうすればいい?
去勢手術自体の時間はオス犬で約15分~30分、メス犬で45分~60分といわれています。
手術したらすぐに連れて帰れるわけではありません。全身麻酔をかけて手術をするので、麻酔での体調異変、術後の予後観察を含め、約1日動物病院へ預け様子を見ます。
術後の経過に問題がなければ翌日連れて帰ることができます。ここからが飼い主の心労が続きます。
出来るだけ安静に
連れて帰ってきた当日や翌日はできるだけ安静にさせてあげて下さい。
犬によっては、術後だというのに何ごともなかったように普段と同じように走り回ったり、散歩に行きたがったりしますが、抜糸が終わるまでは、散歩や激しい遊びは控えるようにしたほうがいいでしょう。もちろんシャンプーやお風呂も厳禁です。
エリザベスカラーで感染症などを防止
術後、家に連れ帰ってきてまず初めにやって頂きたいことは、傷口を舐めさせないようにするためにエリザベスカラーと呼ばれる首輪、カラーをつけることです。
術後の傷口をなめる事で化膿したり感染症を引き起こしたり、腫れたり、痛痒さで口で掻きむしったりして出血しまったりと完治を遅らせてしまいます。
まずは傷口を舐めさせないようにすることが大切です。
スキンシップで心のケア
また、手術のための入院ということで慣れない環境に置かれた恐怖心、不安感が抜け切れず、食事の量が減ったり、下痢や軟便をしたり、震えが止まらなかったりといった症状を見せる犬もいます。
化膿や痛みなどの症状は、エサと一緒に化膿止めや鎮痛剤を与えることで解消していきますが、心身的症状の場合は、心のケアが必要です。
犬によっては元気がない、ぐったりしているといった症状を見せる子もいます。
優しくなで一緒にいる時間を増やすことで、そばにいてくれているといった安心感を生み、気持ちも回復に向かわせることができますので、術後は特に愛犬の様子に注意を図り、スキンシップの時間を多めに取る必要があります。
術後の抜糸は約1週間以内で行われるので、その間の愛犬の経過観察には細心の注意を図ってあげて下さい。
去勢後に何か変わることはある?
では、去勢手術をしたその後の様子は手術前とどう違うのでしょうか。
まずは、内蔵疾患の病気にかかるリスクが減ってきます。
<オス犬の場合>
・前立腺肥大
・精巣腫瘍
・会陰ヘルニア
・肛門周囲腫瘍など
<メス犬の場合>
・乳がん
・子宮蓄膿症
・子宮内膜症
・子宮捻転
・子宮披裂など
オス犬は、オス犬特有の足上げマーキングやマウンティング行為の減少症状も見られます。
オスメスともに共通して言えることは、性格が術前、術後では若干異なります。攻撃性が強かった犬や吠え癖がついていた犬はホルモンバランスの変化により、大人しくなり、落ち着きを見せるようになります。
去勢後に注意したいこと
ここで術後の経過に注意が必要なことは、体質の変化です。
多くの犬は運動量が減っているのにもかかわらず、食欲は落ちず、食欲過多による体重の増加、太る傾向にあるという実例があります。
食欲旺盛なだけで健康的に太っているのであれば問題はありませんが、多くの場合、毛質の変化や皮膚の炎症、糖尿病など、副作用的な違う病状の要素を兼ね備えています。
いくら欲しがっても適正量の食事を与え、健康に留意していく必要があります。
最後に
去勢手術を受けたことで、愛犬の体質や体格が変わっていく事もあり、戸惑うこともあるかもしれません。
しかし、飼い主の気配りケアで術後の精神的肉体的、心労を乗り越えさせてあげて、愛犬を一日でも早く楽しい毎日を過ごせるようにしてあげてくださいね。
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