何度教えても失敗を繰り返してしまうトイレの問題。毎回愛犬の失敗後を見つけ掃除をして、消臭スプレーをかけてを繰り返していませんか？

実はトイレの失敗対策には、しつけ用に販売されている苦みのするスプレーが効果的です。しつけ用、甘噛み対策用という先入観をしてフル活用してみましょう。

トイレを失敗すると、跡や臭いが気になる

愛犬がトイレを失敗してしまった時、しつけマニュアルでは、犬がおしっこを失敗したときは、その数秒以内に厳しい声で叱り、速やかにその場を片づけます。

あまりに度重なる失敗の連続に、ネットを駆使して効き目の高い消臭剤を取り寄せたり、ペットのアンモニア臭専用製品を購入したりする方も大勢います。

実は、どんなに優れた製品でも犬のおしっこ臭を完全に消し去ることはできません。犬の嗅覚なら、以前おしっこをした場所は嗅ぎ分けることが出来ます。

これでは気が付けば室内の至るところでおしっこの跡が残り、カーペットから悪臭が生じます。

犬のトイレにはしつけ用スプレーがおすすめ

何度もトイレを失敗してしまう愛犬であっても、仕事や家事、子供の世話の合間におしっこのタイミングにまで目を配り、ピンポイントで叱ることはとても難しくなかなか解決には至りません。

このような場合は、消臭剤の代わりに犬の「しつけ用スプレー」の活用がおすすめです。

このスプレーを活用すれば、家族が常に愛犬の行動に目を配り見張り続けなくても犬自身が自ら同じ箇所での失敗を避けるようになります。

犬のしつけ用スプレーとは？

しつけ用スプレーとは、甘噛み対策に用いられる苦みがあるスプレーです。

室内で使用しても人間の嗅覚ではさほど不快感はありませんが、犬の嗅覚では近づきたくないと感じるほどに不快な臭いを発しています。

犬の習性を利用する

犬は、おしっこをするとき、必ず付近の臭いを確認し、おしっこをしても安全な場所かどうかを確認します。もちろんこの行動は子犬でも同様です。

犬の行動を見ているとさりげなく確認行動をとっていることがわかります。この事前確認で判断材料になるのが、以前自分が残したおしっこの跡です。以前の跡を確認し、嫌な記憶がよみがえってこなければ、その場を安全と判断し同じ場所もしくはその近辺でおしっこをします。

この事前確認の習性を利用し、愛犬が無意識で行動したタイミングに以前のおしっこ跡から不快な臭いを発せさせます。すると犬は警戒し、その場ではおしっこをしなくなります。

トイレのしつけ以外にも使える

この方法は子犬だけでなく、室内でマーキングを繰り返すオス犬にもとても効果的です。これなら愛犬を叱る回数も減らせ、飼い主のストレス軽減にもつながります。

愛犬がトイレを失敗する理由

犬は本来とてもきれい好きな生き物です。トイレをするときは自身の生活エリアを汚すような場所ではトイレをしないという習性があります。

この習性に反してあえてリビングや飼い主の寝具、タオルなどにトイレを済ませるという事は、生理現象としてトイレを済ませたいわけではなく、家族の注意をひきたい、遊んで欲しいという自己主張の可能性があります。

毎日長時間の留守番時間やサークルで過ごす子犬、知能レベルの高い犬にこの行動は多くみられます。失敗だとわかっていてもあえて失敗することで、飼い主が駆けつける事を期待しているのです。

もちろん掃除や叱責、罰を覚悟しています。つい感情的に犬を叱ってしまうこともありますが、悪意を持った行動ではないので、できれば犬の心理を理解し生活スタイルを見直すことも考えてあげましょう。

単なる失敗と捉えずに、寂しさにアピールと理解できれば、より効果的な解決策を見つけることも出来ます。

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