被毛を引きぬくって本当？高度な技術を持つトリマーを探そう

シュナウザーと言えば口元に長くひげを伸ばすスタイルが印象的でしょう。最近はテディーベアカットや耳の飾り毛を長く伸ばすガーリーはヘアも人気スタイルになっています。
でもシュナウザーにかっこよく、スタイリッシュにという印象を求めるなら、まずはトリミング技法から見直してあげましょう。シュナウザー本来の精悍さを引き出すには、ナイフを用いたトリミングがおすすめです。

トリミングにハサミではなく、ナイフを

シュナウザーのトリミングはボディ部分をバリカンで仕上げ、顔周りや足はハサミという技法が一般的です。でもこれはペットとしてのスタイルを作るために時間や作業の効率化を考え用いられています。
シュナウザー本来のトリミング技法は、被毛をつまみ引き抜き、長さを調整します。もちろん抜けかかっている被毛ではなく、健康な被毛を勢いよく引き抜くので、一見かわいそうとも思えるでしょう。
でもシュナウザー達テリア種はこの技法にも耐えうる皮膚と被毛をもっているので、家族が思うほどの痛みは伴っていません。中には被毛を引き抜いている最中も尻尾を振り、はしゃいでいる犬もいるほどです。
この技法を用いる理由は、繰り返し引き抜くことで、徐々に被毛が硬くなり、コシのある毛質に変わるからです。元来狩猟犬であるシュナウザーにとって、硬くコシのある被毛は鎧の役割を果たし、狩猟の場で枝木や岩から身を守ってくれる役目を果たしてくれます。
また被毛が硬くなることで、毛玉やもつれも防ぐことが出来ることも魅力です。

特殊な技術だからこそ、時間も費用もかかります

シュナウザーの被毛を引き抜く技法はクリッピング、プラッキング、ストリッピングなどの名称で呼ばれます。この技法はあらかじめ仕上がりの姿を想定し、被毛を順に引き抜いてゆくので、高度な技術と経験を要します。
ただ引き抜くだけではないので、家庭で簡単に真似てはいけません。
トリマーを育成する専門学校でもこの技法を授業の一環として教える事がないほどです。
そのためこの技法を身に着け、本来のスタイルに仕上げることの出来るトリマーはごくわずかです。一般的なハサミとバリカンで仕上げる技法であればシュナウザーのトリミング費用は8000～10000円ほどですが、被毛を引き抜く場合は30000～50000円ほどかかることも珍しくありません。
またこの技法はハサミを用いる技法のように1回で完結するものではありません。数日、数週間おきに計画的に来店し、目指すスタイルに完成させてゆきます。
シュナウザー本来の魅力を満喫できる反面、家族にはある程度の負担が生じる事を理解しておきましょう。

プラッキングで適度に皮膚を刺激することもシュナウザーには必要

被毛を引きぬくと聞くと、驚く方も多いでしょう。
でも被毛を引き抜くことで、シュナウザーの皮膚や被毛は適度な刺激を受け、丈夫になり、新陳代謝も向上します。シュナウザーは実は敏感肌で脂漏症やアレルギーに悩まされることも多々あります。
効果的な対処法は確率されていませんが、古くから伝わる技法を取り入れることで、本来の丈夫な体を維持することにもつながるとも考えられるでしょう。

この技法は子犬のうちから取り入れ、継続することで素晴らしい結果につながります。ぜひ特別高度な技術を持つトリマーを見つけ、相談をしてみましょう。
トリミングショップの中には、技術はあるもののあえて看板を挙げていないこともあります。要望を伝え、対応可能なトリマーが在籍しているかという相談から始めてみるのもいいでしょう。

INUJINが海外犬服の通販サイトをはじめました

わんちゃんが好きすぎてついに通販サイトをオープンしてしまいました。 URLは今までと同じで「https://inujin.com」になっています。 海外のドッグウェアをメインに取り扱っていますので、もしご興味がありましたら遊びにきてください！