シニアプードルのヘアケア、スキンケアの基本
目次
長生きしてほしいシニアプードルへ負担の少ない日常へ
何歳になってもまるで子犬の頃のようなはつらつとした表情や活発な動きを見せてくれるプードルたちは、いつまでも家族のアイドルでしょう。
プードルは数ある犬種の中でもトップと言えるほどに長寿な傾向があります。
中には20歳まで長生きをすることもあり、いつまでも元気に過ごして欲しいと願うばかりです。
ただもちろん加齢によって皮膚、被毛には変化がみられます。
これからは年齢に応じたスキンケアを心掛けてあげましょう。
トリミング時間短縮を可能にするヘアスタイルにチェンジ
これまで様々なヘアスタイルでオシャレを楽しんでいた愛犬、いつも定番のカットスタイルで過ごしていた愛犬もシニア期を迎えてからは、生活のしやすさ、負担の少なさを最優先に考えてあげましょう。
一般的にプロトリマーがプードルのトリミングにかける時間は3時間が目安です。
この時間の大半はドライヤーとカットに費やされます。
この長い時間、プードル達はトリミングテーブルの上でじっと姿勢を保ち続けなければなりません。
犬にとって長時間同じ姿勢を維持することは決して簡単なことではありません。
自然界ではありえない行動でもあります。
しかしプードルは子犬のうちからトリミングテーブルの上でどう振る舞うべきかを学んでいるので、自然とこの長時間の姿勢維持が可能になっているにすぎません。
日本のトリミング技術の高さは世界でも類を見ないほどです。わずか数㎜単位で帰路揃える技術はまさに芸術品です。
しかし高齢になったプードルのことを考えると
〇短いヘアスタイル
〇バリカンでのカット
〇時間短縮を最優先に考えた方法
が理想的であるといえるでしょう。
被毛を長く伸ばし、ヘアスタイルにこだわればその分、作業時間も長くなるので、出来る限りシンプルにすっきりとしたスタイルをおすすめします。
家庭でのブラッシングはブラッシングスプレーを活用
プードルと言えば子犬のうちから、家庭でのブラッシングがかかせません。
中には毎日の習慣になっているというご家庭も多いでしょう。
プードルの細く繊細な被毛のブラッシングにはスリッカーブラシが多用されます。
細い針金状のブラシは被毛のもつれや毛玉をほどくうえで最適で、プロのトリマーも愛用しています。
ただ高齢になり、皮膚がデリケートになっている愛犬に、スリッカーブラシでブラッシングをしてしまうと、時に皮膚に細かな傷がついてしまうこともあります。
知らずにできていたイボや突起を傷つけてしまうこともあるでしょう。
高齢になってからは出来る限り丁寧で力を入れずにブラシを扱うように心がけ、場合によってはピンブラシなど皮膚へのリスクが少ないブラシを愛用しましょう。
ブラッシングが不要なほどに短く切りそろえるという事も前向きに考えてあげましょう。
シングルコートは寒さに弱い
プードルは元来水辺の猟で活躍することを前提に輩出されています。
そのため被毛は一層構造で、隙間があり、猟で体が濡れてしまっても簡単に乾くよう工夫がされています。
ただこの一層の被毛は寒さに弱いというデメリットもあります。通気性がいいという事は、保温性が乏しいということでもあるからです。
被毛を短く切ってしまうと、寒くてかわいそう、風邪をひいてしまうのでは・・・と不安を感じることもあるでしょうが、そもそもの被毛に十分な保温機能がないので、被毛の長さで体感気温が大きく上下するほどの差異はありません。
寒さ対策には伸縮性のある洋服を一枚はおらせてあげる方がより確実で効果的です。
洋服を着せることを前提に考えれば、被毛を短く切り、お手入れ時間を短縮することにもつながります。
シニアプードルは何よりも暮らしやすさを重視してあげましょう。
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