話題の「秋田犬」ってどんな犬? 家族に迎え入れるにはどうすればいい?
フィギュアスケート選手が愛犬に迎えたことで一躍脚光を浴びている秋田犬ですが、実は意外にも多くの問題を抱え、今や絶滅の危機とさえ言われています。
SNSやネットを通じて話題になり、その素朴な魅力から飼育希望者が増えているものの、家族に迎える前には知っておくべきこともあります。
目次
秋田犬ってどんな犬?
秋田犬は日本犬の中で最も大柄に育つ犬種です。そのサイズは体重が30kgから60kg、体高60㎝から70㎝です。このサイズは日ごろよく見かけるゴールデンレトリバーやラブラドルレトリバーよりもさらに大きなサイズです。
生後間もない離乳期にすでに体重は10㎏近くにまで成長し、大人でも簡単に抱き上げることの出来るサイズではありません。当然力も強く、体力もあるので想像以上の運動量が必要になります。
秋田犬は日本犬特有の気質を持ち、飼い主に絶対的な服従を誓う反面、頑固で警戒心が強く他人や他犬との交わりを望まない傾向が強くあります。
もちろん飼い主と言ってもただ同じ家で暮らすというだけで主従関係が成立するわけではありません。適切なしつけをして、良好な関係性を築くことが必須です。
秋田犬は本来猟犬として活躍していた歴史があり、今もその気質は強く受け継がれています。一見温厚で物事に動じない雰囲気を醸し出していますが、実はじっと反撃のタイミングをうかがっているにすぎないこともあるのです。
秋田犬の魅力でもある素朴な外見は、密集した被毛の影響が強くあります。秋田犬の被毛は冬の気温がマイナスにもなる東北の地で屋外生活に耐えうることが出来るほどの保温性をもっています。逆に考えると、暑さに弱く、室内で家族と共に暮らすには適さない被毛です。当然抜け毛の量も想像以上に多く、日々のお手入れや掃除には手間がかかります。
秋田犬は現在、飼育頭数が減少傾向にありなかなか成犬を偶然見かける機会は少ないでしょう。しかし家族に迎えたいと考えるなら、まずは実際に成犬に会いそのサイズ、力の強さ、特有の気質を目にしておく必要があります。
家族に迎える前に飼育環境の確認が必須
秋田犬は一部では闘犬という分類をされることもあります。特有の気質と強靭な体から、トリミングショップやペットホテル、ドッグランでは利用を制限される、断られてしまうことも珍しくありません。
犬と暮らすうえでは、なんらかの理由で家族以外に世話を依頼せざるを得ないこともあるでしょう。しかし近隣に受け入れ可能な施設がなかった場合、この問題に直面し困りはてることになります。
また特別なしつけが必須となる犬種ですが、プロのドッグトレーナーでも秋田犬のしつけや訓練に十分な経験、実績がある方が少ないのも実情です。気軽に自宅訪問型のしつけ教室を利用することが出来ない、ペットショップが主催するしつけ教室に参加できないということもあり得ます。
秋田犬を家族に迎える場合は、あらかじめ自宅近隣に受け入れ可能な施設があるか、しつけの相談が出来る専門家がいるかを十分に確認し、費用面も合わせて無理なく利用できるかを考えておきましょう。
実は飼育放棄が社会問題視されている
一時はペットショップの店頭で他子犬同様に販売がされていたり、安易に自宅で出産をさせたりというケースも目立った秋田犬ですが、近年飼育放棄の問題が深刻化し徐々にこの傾向が見直されつつあります。
しかし秋田県が秋田犬の専門施設を作ったり、種の保存やその歴史を言い伝える取り組みをしているにも関わらずまだまだ情報不足は深刻です。
秋田犬は決して気軽に家族に迎えることの出来る犬種ではありません。家族に迎える場合は事前に十分な検討をして生涯共に過ごすことが出来るかを十分に検討しましょう。
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