ついつい許してしまっていませんか？

大きなうるんだ瞳でじっと上目遣いをされてしまう・・・つい甘やかしてしまっていませんか？
実はチワワはその外見のイメージと異なりとても活発で、好奇心も旺盛な犬種です。時には家族への仕返しとも思えるような行動をすることもあります。
チワワの上目遣いは反省の証！と思い込まずに、しつけはしっかりと取り組みましょう。

小型犬の中では抜群に知能が高い

実はチワワは小型犬ながらも元は猟犬という歴史を持っています。
猟犬と言っても大きな獲物を負うのではなく、農家の納屋で暮らしネズミや猫を追い払ったり、納屋に近づく他人を撃退する、大声で吠え家族に知らせる役目を担っていました。

そのためとても知能が高く、かつ周囲と協力しつつ暮らす能力にもたけています。
一方で猟犬さながらの気の強さも持ち合わせています。
叱られた時、いたずらやトイレを失敗してしまった時に、家族が怒る兆候を察知すると途端に伏し目がちになったり、低い姿勢をとるのは、単にチワワが反省しているから、怒られる事におびえているだけではありません。
持ち前の要領の良さで何とかその場を切り抜けようと考えている面もあることを知っておきましょう。

うるんだ瞳、上目遣いには別の意味もある

チワワは他犬種に比べ大きな瞳がチャームポイントです。
瞳が大きいので日ごろから乾燥してしまう事や外的な刺激で眼球が傷を負う事もたびたびあります。
そのため生理現象として涙の分泌量が多くなり、眼球の保護機能を果たしています。
涙が常に流れることで、眼球表面についた小さな埃を洗い流したり、小さな傷のケアも果たしています。
この仕組みがあることで、チワワの瞳がうるんでいるように見える、目に涙をためているように見えるのです。決して悲しいから、反省しているからではありません。

その上、チワワはわずか2，3㎏とあの小さな体です。家族に呼ばれ目線を合わせるには必然的に上目遣いになってしまうのです。
いたずらを見つかった時、叱られ気まずい雰囲気になった時、うるんだ瞳で上目遣いをしているように見える仕草も実はチワワにとっては無意識で自然な行動なのです。

甘やかしはいたずらや肥満の原因に

チワワのうるんだ瞳で見つめられてしまうと、つい甘やかしてしまうという方も多いでしょう。
いたずらをした時、まるで仕返しをするかのように家族の寝具におしっこをかけることや家族の目を盗みタオルや小物を噛み壊すこともあるでしょう。

中にはうるんだ瞳でじっと相手を見つめ、食事のお裾分けやオヤツを催促することもあるでしょう。
あまりにまっすぐにじっと見つめられてしまうと、叱ろうと思っていた気分もトーンダウンしたり、つい食べ物を上げてしまうものです。
でもチワワにとってこの甘やかしは必ずしも正解ではありません。

甘やかすことでいたずらを許されること、行ってもいい事だと勘違いしてしまうからです。
トイレの失敗はもちろんのこと、物を噛み壊す行動は時に感電や異物誤嚥の事故にもつながります。食べ物を催促されるがままに与えてしまうと、肥満に直結します。
チワワとの生活の中では、きちんとルールを決め、お互いが守り続けるように心がけましょう。

いたずらには毅然とした態度を表しましょう。
チワワはとても知能が高いので、いたずらを見つけた時に叩く、怒鳴る、長々とお説教をする必要はありません。
低く、短い言葉、「ダメ」といった単語だけで叱るだけで十分です。
かわいい姿につい大人のチワワでも子犬のように扱ってしまうこともありますが、お互いが快適で安全に生活を送るためにもきちんと基本を覚えておきましょう。

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