多頭飼いって実際どうなの? 多頭飼いする前に知っておきたいこと
留守番時間が長くてかわいそう、遊び相手がいなくてかわいそう、犬に囲まれて生活をしたい…誰もが一度は多頭飼いを考えたことがあるでしょう。街中で多頭飼いをする方を見かけると、意外にも安易なのでは?と感じるものです。
でも実際に多頭飼いを始める前に、ぜひきちんと考えておきたいことがあります。ここでは多頭飼い生活をリアルに検証してみました。
目次
多頭飼いが始まると生活はこう変わる!
多頭飼いを始めるにあたって、「多頭飼いは意外と安易なのでは?」と感じるのは、
・散歩は2匹同時でOK
・ドッグフードも共有でOK
・室内に十分なスペースもある
と様々な理由を挙げることが出来るからです。でも実は大抵の場合この「OK」と感じる理由は人間側の理屈です。必ずしも愛犬の同意が得られるわけではありません。
多頭飼いを始めると、
・散歩は同時に2匹を連れ出すものの、2匹がバラバラに歩く
・それぞれが好きな方向に引っ張る
・2匹同時に他犬に吠えたてる
・トイレの片付けの最中も目を離せない
などこれまで当たり前にできていた散歩が必ずしもスムーズではなくなります。
もし相性が悪い、運動量に差がある場合は2匹を時間差で別々に連れ出す必要もあります。その場合、忙しい朝の散歩にかける時間が倍になります。
食事も同様です。今やどの犬にも何等かのアレルギーがあると言われています。そのため必ずしも2匹が同じドッグフードを食べることが出来るとは限りません。それぞれの体質にあった製品を用意し、給与量の管理が必要になります。
ケージやベッドの置き場も考えてあげたいポイントです。飼い主の目線からでは2匹のケージを横並びにおくこと、大きなベッドで寄り添い眠る姿を想像しますが実際には仲が悪く喧嘩をする、先住犬が後輩犬に負けベッドを追い出されてしまうこともあります。
多頭飼いは必ずしも飼い主が思い描く愛らしい姿には収まらないとしっかりと理解しておきましょう。
多頭飼いには相性も大事?
群れで暮らす習性をもつ犬にも人間同様に相性があり、性格の不意一致があります。もし相性の合わない犬を家族に迎えてしまうと、室内ですれ違う、声が聞こえるだけで喧嘩が起こることもあります。これはしつけではなかなかコントロールが出来ません。
その結果、ケージを別々の部屋に置く、散歩は1頭ずつ連れ出す、キャリーバックも2つ持ち…と想像以上に負担の大きい多頭飼い生活になります。
ただ犬の相性はなかなか見極めが難しい上に、成長と共に関係性が変化することもあります。飼い主との接し方も関係し事前に予測をすることは不可能です。
唯一争いを避ける可能性があるとすれば、生後一年未満に去勢避妊手術を済ませておく程度です。
考えておきたいお金のこと
多頭飼いを始める場合は将来のお金のこともしっかりと考えておかなければなりません。
日々のトイレシーツやドッグフードといった些細な出費だけでなく、
・高齢になってからの医療費
・ペットホテルの費用
・トリミングの費用
など高額な出費です。もし愛犬が手術を必要とした場合、医療費の相場は30~50万円とたいへん高額です。この費用が2頭、3頭と必要になります。旅行やレジャーの間ペットホテルを利用するにも料金は頭数分必要です。車に同乗させて同行するには車にキャリーバックを乗せる十分なスペースも必要です。
多頭飼いを始めるということはあらゆる場面で高額な出費が生じるという事をしっかりと念頭に置き、無理なく過ごすことが出来るかを事前に検討しましょう。
もちろん多頭飼いには多頭飼いならではの楽しさもたくさんあります。これらの点を検討し、諦めるのではく、無理なくはじめる決心をつけることもとても素晴らしいことです。
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